信州エリアでは、特産物の高野豆腐を作る際に割れたり、形状不良品を粉にした「粉豆腐」が食されています。昭和58年にJIS規格が改訂され、ひび割れたものが販売できなくなり、その再利用を考えた末に生まれたとか。そのため量産されておらず、基本的に限られた地域でしか販売されていませんでした。今ではテレビなどでもご当地食材として取り上げられ、ネット販売などで購入者が急増しています。
大豆由来の植物性たんぱく質がギュッと凝縮されて、日持ちのする高野豆腐は、毎日の食事に取り入れたいスーパーフードのひとつ。粉末にした粉豆腐は、日持ちのしないおからに代わり、信州では普段から様々な料理に活用されているそう。
日本のスーパーフード!
味は淡泊でクセがないため、おからの代わりに使用すれば簡単に卯の花の煮物ができあがり。パン粉代わりにハンバーグやミートボールなどのつなぎに使えば、ふんわりと柔らかい食感に仕上がります。栄養がプラスできるだけでなく、かさ増しにもなるのでカロリーを抑えることも可能です。
粉状なので、パンケーキやクッキー、マフィンなど、豆腐やおからの代わりに使用できます。スープをたっぷり含ませれば、栄養満点の離乳食にもなるのでとても便利です。なお、粉豆腐が手に入らない場合は、高野豆腐をフードプロセッサーで粉末にしてもOK。
信州では、「雪豆腐」という別名もある「粉豆腐」。水でもどす手間もなく、スイーツを含めたいろいろなレシピで試してみたい注目の食材ですよ!