最近話題になっている「食べるオイル」には、ココナッツオイル、えごま油、アボカドオイル、などがあります。油はとると太るというイメージが強いですが、上手に取り入れれば健康や美容、ダイエットにも効果が期待できます。
<ココナッツオイル> 太りにくい油!
ココナツオイルは、中鎖脂肪酸が多く、効率よくエネルギー代謝をするため、中性脂肪になりにくく太りにくい油といえます。ココナッツの香りが独特なので、料理には不向きだと思われがちですが、工夫しだいで気にならない料理もあります。例えばカレーやその他のスパイスのきいた料理にはよく合います。
また、パンやお菓子に使うバターなどをココナッツオイルに変えるのもオススメです。サラダのドレッシングとしても使えますが、25℃程度で固体になってしまうので、液体として使いたい場合はレンジで少し加熱してから使うとよいでしょう。
<えごま油> 加熱は絶対禁止!
えごま油に含まれるオメガ3系のαリノレン酸は、人間の体内では作られない必須脂肪酸です。抗炎症作用や血液をサラサラにする作用がある、体によい油ですが、積極的に摂取しないと不足しがちです。また、加熱すると、体に害を与えてしまうので、絶対に加熱する料理には使ってはいけません。サラダや、冷めた和え物などに使うとよいでしょう。ポン酢と一緒にかけるとお手軽なドレッシングとして使えるのでオススメです。
<アボカドオイル> 栄養価が高い
アボカドは「森のバター」と言われるほどで、抗酸化作用のあるビタミンEや、むくみに効果のあるカリウムなどが多く、美容や健康に効果のある果物です。アボガドオイルは、オメガ9系で必須脂肪酸ではないので、積極的にとる必要はありませんが、栄養価の高さが魅力です。また、加熱しても問題ないので、どんな料理にも取り入れやすいでしょう。
取りすぎには注意!
ダイエットによい油と聞くと、積極的に取りすぎてしまいがちですが、度が過ぎれば太る原因になります。1日のエネルギーのうち25%位を脂質で取るとよいとされているので、1日2000kcal必要だとすると、55g位ということになります。食材にも脂質は含まれているので、調理で使う油は10~20gを目安とするとよいでしょう。
(テキスト: 岡田 あや)