シベリア南部原産の「ルバーブ」の日本語名称は”ショクヨウダイオウ”です。美しいルビー色の茎と大きな緑色の葉が特徴的な野菜です。北ヨーロッパやアメリカで栽培されており、初夏定番のスイーツ素材です。ズイキやフキのように茎を食用しますが、強い酸味を持ち、生だとシャキっとした食感。
砂糖との相性がとてもよく、煮るとろっとやわらくなり、美しい深紅の色のジャムやコンフィチュールに生まれ変わります。アンズに似た独特の香りと青りんごのような強い酸味はいちごとの相性が抜群。いちごと合わせたタルトやジャムなどのスイーツが好まれています。
北欧ではルバーブは家庭栽培されるほど身近な野菜。摘み取ってもすぐに新しい芽が出てくるので、夏はずっと新鮮なルバーブが簡単に入手可能。大量に収穫した際には、保存のきく砂糖漬けやジャム、ジュースにして長期にわたって楽しむそうです。
乳製品と一緒にいただくのがおすすめ!
ほうれん草と同様、ルバーブにもいわゆる灰汁(アク)のもととなるシュウ酸が含まれています。調理の際も灰汁はこまめにすくいましょう。レモンを入れるとアクが少なくなります。シュウ酸は体内でカルシウムの吸収を邪魔する働きがあるため、ヨーグルトなどの乳製品と一緒にいただくのが◎。
うっとりするような深紅のルバーブ・ジャムは、パンにはもちろん、アイスクリーム、ヨーグルト、生クリームと一緒にパンケーキなどに添えてもおいしくいただけます。りんごなどにプラスしてタルトやパイのフィリングとしても活躍します。
ルバーブ独特の鮮やかな赤と酸味をぜひ味わってみて下さい。