寒い冬のホットドリンクとして定着している甘酒は、実は江戸時代にはなんと夏の栄養ドリンクとして大人気の冷たい飲み物でした。そんな甘酒ですが、家でも簡単に手作りできます。
製造過程によって「ソフトドリンク」になる甘酒
甘酒にはふたつの製法があります。ひとつは「米麹を発酵させて作る」タイプ。発酵の過程で、米麹のでんぷん質が糖化することで甘くなるのため、甘酒と呼ばれながらもアルコールはほとんど含まれていません。米麹の甘酒作りには、もち米を使えばこっくりとした甘みが楽しめますし、玄米で作ればよりヘルシーになります。米麹や残りご飯を使って炊飯器や魔法瓶で家庭で手軽に作れるとあっては、節約にもなってトライしない手はありませんね。
酒粕を使えばアルコールドリンクに
ふたつめは、「酒粕を溶かした」タイプで、砂糖を加えていただきます。もちろん、アルコール分含有なので、子どもには向きません。すぐに甘酒を飲みたい場合、酒粕を使ったレシピが便利です。
自家製甘酒の醍醐味は、出来立てが味わえること。ホットでもアイスでも賞味可能で、しょうがの絞り汁を加たり、豆乳で割ったりと多様なアレンジが楽しめます。ゼリーやパウンドケーキなどスイーツ作りにも活用できますが、甘酒を加えることでお酢の酸味を和らげるまろやかドレッシングや、煮詰めた甘酒ジャムなど、驚きの甘酒活用法もご紹介します。