水分補給はこまめに
人の体は体重の65%が水分で、体内に栄養素を運んだり、老廃物を排出したり、発汗により体温調節などをしています。体内の水分が減るとさまざまな不調を起こしやすく、熱中症などを起こす原因になります。また、ダイエット中に困る便秘も、水分不足で起こる場合があります。体型や環境にもよりますが、1日に1500ml位の水分を飲料水として取る必要があるので、こまめに、のどが渇く前に水分補給をすることが大切です。
低カロリーの表示の飲料にも注意
暑い日には、スポーツドリンクや嗜好飲料など、ついついたくさん飲んでしまいがちですが、ダイエット中には基本的には飲まないようにするとよいでしょう。「運動をしたからスポーツドリンク!」「夏は熱中症予防ドリンク!」と思うかもしれませんが、屋外での運動や作業でたくさん汗をかく場合以外は、水やお茶で十分でしょう。低カロリーと謳っているものも、100ml当たり20kcal位するものもあるので、たくさん飲むと意外と高カロリーです。
オススメは水かお茶。利尿作用が気になる場合はノンカフェインを
やはり、ノンカロリーの水かお茶が水分補給には最適です。水の場合は、ミネラルや健康成分などがあまり含まれていない、味がなくて飲みづらいといったデメリットもありますが、利尿作用はないので安心です。水だけでは飲みづらい場合は、レモンやオレンジの輪切りをいれたり、ミントを入れると、少し風味がついて飲みやすくなります。
お茶は、ミネラルやポリフェノールなどの健康成分が入っているので、汗で失われたミネラル分を補うことができたり、健康成分によるダイエット効果も多少期待できますが、カフェインによる利尿作用もあります。気になる場合は、麦茶、ルイボスティー、ハーブティーなどのノンカフェインのお茶を選ぶとよいでしょう。
アルコールの脱水の危険
お酒は飲み物なので水分補給をしたつもりになりがちにですが、それはとても危険です。アルコールは分解する際に体内の水を必要として使ってしまうので、お酒は水分補給どころか脱水の状態を加速させてしまうのです。
アルコールを飲む前後に、水やお茶を1杯ずつ飲む、途中でノンアルコール飲料を飲む、などの工夫をすれば、脱水の危険回避と、アルコールの取りすぎを防いで、健康やダイエットにも効果があるでしょう。
(テキスト: 岡田 あや)