夏のお弁当のデザートに「寒天」や「アガー」で固めたひと口サイズの「フルーツボンボン」はいかが?常温でも固まってくれるし、暑い日でも溶けません。のど越しもよく、食欲のない日のデザートにも最適。ゼリー液にカラフルな季節のフルーツを入れて、ラップで茶巾のように包んで冷やすだけと、作り方もとっても簡単です!
さて、ゼリーなどに使われる主な凝固剤、「寒天」「アガー」「ゼラチン」の違いを確かめておきましょう。寒天の原料は、テングサやオゴノリなどの海藻で、アガー、ゼラチンと比べて最も凝固力は強いのですが、弾力はほとんどありません。アガーは、海藻の抽出物であるカラギーナンとローカストビーンガムと呼ばれるマメ科の種子の抽出物などを混合したゲル化剤です。ゼラチンや寒天と比べて最も透明感が高く、美しい光沢があること、寒天とゼラチンを合わせたようなプルンとした独特の食感があるため、使い勝手がよく、常温でも溶けないことから、最近注目の素材です。
ゼラチンは牛や豚の骨や皮に含まれるコラーゲンが原料です。やわらかく、プルンとした食感が持ち味。アガー、寒天に比べて口溶けがよいこと、空気を抱き込む力に優れているため、ムースやマシュマロ作りに使われます。生のパイナップルやキウイに含まれるタンパク質分解酵素があると、固まりにくくなるので注意しましょう。また、常温で溶けてしまうため、お弁当などの持ち運びがあるスイーツの場合、保冷をしっかりしないといけません。
今回ご紹介するフルーツボンボンは、持ち運びを考えて寒天かアガーで作って下さい。茶巾にしぼったところにリボンを結べば、ちょっとしたギフトにもなります。運動会や遠足のお弁当を開けた時に、こんな可愛いカラフルなデザートが入っていたら、だれでも気分がアガるはずですよ。