柚子胡椒とは?
柚子胡椒とは、九州は大分県が発祥の地といわれている九州名産の薬味。柚子の表皮をこまかく刻み、青唐辛子と塩をすり合わせた九州の食文化にはかかせない香辛料です。柚子こしょうは商品化されて全国販売になったのは1950年代以降であり、名前くらいは聞いたことはあっても実際に使ったことはないという人もいるのではないでしょうか。また、唐辛子なのに胡椒という由来ですが、九州の一部の地方では、唐辛子のことを胡椒と呼んでいたことから、柚子胡椒という呼び名になったようです。
柚子胡椒はどんな料理に合う?
ピリ辛で爽やかな味わいが特徴の柚子胡椒。九州では、お刺身、焼き鳥、おでん、湯豆腐、鍋、魚料理、餃子、焼肉、うどん、そば、味噌汁など様々な料理の名脇役として、料理を引き立てています。また、デミグラスソースやブイヤーベースなどの洋風料理の隠し味として利用する場合もあるそうです。
柚子胡椒を手づくりしましょう!
柚子胡椒は手づくりすると、市販品よりも香り豊かで風味も良いのでおすすめです。早いところでは、青柚子は8月頃から店頭に並びはじめますので要チェック。柚子、青唐辛子、塩があれば、柚子胡椒を手づくりすることができます。手作り柚子胡椒は冷蔵保存では1週間、冷凍保存なら1年ほど大丈夫です。ただし、使うのが遅ければ遅いほど、香りや風味は失われていきますので要注意。
柚子胡椒は、老舗のお蕎麦屋さんでも薬味として使われていたり、フランスにあるレストランにも常備してあるとか。また、最近では、完熟した赤唐辛子を使った柚子胡椒もあるようです。青唐辛子と比べると完熟した赤唐辛子は辛味もマイルドに。
使ったことのない人もぜひ、これを機会に、柚子胡椒を使ってみませんか。九州の食文化を知る良い機会ともなるはず!