第96回アカデミー賞に7部門ノミネートされていた「マエストロ その音楽と愛と」のブラッドリー・クーパーが、授賞式中継後に放送された「アボット・エレメンタリー」に本人役で登場し話題をふりまいた。
「マエストロ その音楽と愛と」で主演・監督を務めたクーパーはその才能を高く評価されたものの、メディアやイベントで繰り広げたアカデミー賞向けのキャンペーン活動が露骨すぎると批判を集めていた。反感を呼んだことも手伝って、「マエストロ その音楽と愛と」はアカデミー賞で無冠に終わっている。
そんな彼が次作に選んだのが、アカデミー賞授賞式中継のあとに放送された人気ドラマ「アボット・エレメンタリー」へのカメオ出演だ。映画スターとして公立小学校訪問をするも、子どもたちに気づいてもらえず、仕方なく「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズで声を担当したロケットのモノマネをするという情けない展開になっている。自らへの逆風を意識してあえて自虐的な側面を披露したのあれば、見事な危機管理といえそうだ。