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稲葉友、「リリックは書いてる」熱いヒップホップへの思い&ドイツのカルチャーへの感銘語る

映画.com 2024年3月25日 21時0分

 ヒップホップ好きとして知られる俳優・稲葉友がこのほど、「RHEINGOLD ラインゴールド」特別試写会上映後トークイベントに登壇し、映画とヒップホップへの思いを語った。

 映画は「女は二度決断する」などで知られるファティ・アキン監督の最新作「RHEINGOLD ラインゴールド」。破天荒なドイツのスターラッパーの大逆転劇を描く。

 学生時代からヒップホップにどっぷりハマっていたという稲葉。日本以上にヒップホップ人気が高いドイツ映画を鑑賞し「この作品はいろんな映画の要素が詰まっていた。音楽映画、伝記映画とくくってしまうものではなく、青春映画の要素もあれば、家族との関係が描かれる人間ドラマでもあるし、間違いなく音楽映画だし、ギャングスタが出てくる海外らしいカルチャーも反映されていて……こんな作りにできるんだ、と映画としての驚きがありました」と感想を語る。

 主演映画「恋い焦れ歌え」でもラップを披露し、現在も日常的に音楽に親しんでいる稲葉は、ドイツのヒップホップシーンについて、「日本のヒップホップも昔に比べるとすごく盛り上がっていて、楽しい時代になってきたなと思うし、スターが着々と生まれているとは思うけれど、“生まれ育ってそこに辿り着く(ヒップホップに至る)文脈”が本作を観ていたら本当に強かった。日本のヒップホップはそういう相性がまだなかなか敵わないなと思いました」と考察する。「海外のヒップホップってどこまでも“俺の話”をする。でも、日本ってそこまで“俺の話”はしない。日本のいいところでもあるんですけど、どこか慎ましいんですよね。“俺の話はこう”と伝えまくっても良いのがヒップホップの良い所だと思うんです」と持論を展開した。

 さらに、自身の音楽活動を発表しないのかと振られ、「リリックとかは書いていますけど……そんな出せないですよ! 音楽は自由だけど…僕が外に出すのは自由じゃないというか(笑)」と笑いとともに言葉を濁す。主人公カターを演じたドイツの若手スター、エミリオ・ザクラヤと年代や身体能力の高さといった共通点がある稲葉。エミリオについて、「キャスティング最高。凄く良いマッチの仕方をしていたと思います。遠い国の俳優はそう思いました(笑)。日本でもヒップホップ映画は最近作られていますよね。偉大なヒップホップアーティストも出てきてる。その役を演じたいとまでは思えないけど、貢献できたら、いつでもオーディションに行けるようにしています!」と熱く語った。

 「RHEINGOLD ラインゴールド」は3月29日、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート新宿、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次公開。

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