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アダム・ドライバーが、F1の“帝王”を徹底再現! カリスマ性と孤独がにじむ姿おさめた「フェラーリ」場面写真&キャラビジュアル

映画.com 2024年5月2日 12時0分

 F1の“帝王”と呼ばれた男エンツォ・フェラーリの情熱と狂気に満ちた生き様を描く、実話をもとにした巨匠マイケル・マンの新作「フェラーリ」の場面写真とキャラクタービジュアルがお披露目。アダム・ドライバーが徹底的な役づくりを経て演じたエンツォの姿からは、圧倒的なカリスマ性、そして偉大な業績に隠れた孤独が垣間見える。

 元レーサーにしてカーデザイナー、そして自ら立ち上げたフェラーリ社をイタリア屈指の自動車メーカーへと成長させた稀代の経営者エンツォ・フェラーリ。しかし、その私生活は謎に包まれ、1988年に亡くなってから現在まで、多くの毀誉褒貶に晒され続けている。

 「ヒート」「インサイダー」などで知られ、「フォードvsフェラーリ」では製作総指揮を務めたマン監督が、構想に30年を費やし撮り上げた本作では、57年を舞台に、59歳だったエンツォの波乱と激動の1年を描く。ドライバーをはじめ、ペネロペ・クルス、シャイリーン・ウッドリー、ガブリエル・レオーネ、パトリック・デンプシーら豪華実力派俳優陣が集結。世界の名匠たちからも、「壮大で濃密なドラマ」(ギレルモ・デル・トロ)、「名優たちの競演」(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ)、「傑作」(ドゥニ・ビルヌーブ)など、絶賛の声が寄せられている。

 1957年、フェラーリの創始者エンツォは激動の渦中にいた。妻ラウラ(クルス)とともに設立した会社は経営の危機に瀕し、1年前の息子ディーノの死が原因で、家庭は破綻。その一方で、愛するパートナー、リナ・ラルディ(ウッドリー)との間に生まれた息子ピエロを認知することは叶わない。再起を誓ったエンツォは、イタリア全土1000マイルを走る過酷なロードレース「ミッレミリア」に全てを賭けて挑む。

 場面写真には、エンツォがレース場に佇む姿、何かに鋭い眼差しを投げかける姿、流線形のマシーンの隣をひとり歩く姿などを活写。さらに、ラウラの鬼気迫る表情、愛するリナとの幸せな日々、公道を疾走するマシーンをとらえたカットも。激しく過酷なレースシーンと、ふたりの女性との複雑で重厚なドラマに期待が高まる。

 エンツォについて、本作で製作総指揮も務めたドライバーは、「エンツォ・フェラーリという人物については、さまざまな見方がある。悪者だとか、魅惑的な男だとか、カリスマ的存在、意地悪な人、あるいは堂々としていて人を巧みに操る人、とかね。彼はしきたりにこだわる人で、大変な頑固者だった。情に流されやすく、常に心のエンジンが動いている人物。でも感情面で人とつながることが苦手な人物でもあったんだ」と、コメントを寄せている。ドライバーは、59歳のエンツォを演じるため、毎日2時間以上をヘアメイクに費やし、彼の振る舞い、呼吸の仕方、歩き方、話し方に至るまで、徹底的に研究したという。

 キャラクタービジュアルには、エンツォをはじめ、冷え切った夫婦生活に不満を感じつつもフェラーリ社を支えるラウラ、エンツォと密かな愛を育むリナを活写。さらに、若く野心に満ちた新進気鋭のレーサーであるアルフォンソ・デ・ポルターゴ(レオーネ)、引退を目前にしたベテランレーサーのピエロ・タルッフィ(デンプシー)ら、それぞれの情熱と狂気を秘めたような、豊かな表情が切り取られている。

 「フェラーリ」は、7月5日から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。

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