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カンヌ国際映画祭、ストライキの危機

映画.com 2024年5月3日 10時30分

 カンヌ国際映画祭で働くスタッフが、大規模なデモを準備していることが明らかになった。米Deadlineが報じている。

 フランスの映画祭労働者組合「Sous Les Ecrans La Deche: Collectif Des Precaires Des Festivals De Cinema」は、賃金に対する不満からカンヌ国際映画祭の開催中に抗議活動を予定しているという。彼らが問題視しているのは、賃金と、「Intermittence de Spectacle」というフランス独自の失業保険制度の適用外となっていることだ。この制度は短期契約の娯楽産業労働者を支援するもので、一定の時間を働いた証明が必要だが、映画祭の労働者はその対象とならない。

 同組合の所属会員がストライキを実施した場合、映画祭運営に支障をきたす可能性があり、最悪の場合、イベントの一部または全てが中止になるリスクもある。映画祭の運営サイドは、組合員の主張に一定の理解を示しつつも、財政的な困難を理由に具体的な対策を講じることが難しいと主張している。

 第77回カンヌ国際映画祭は5月14日に開幕する。

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