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「デューン」「オッペンハイマー」のVFX工房、大規模な人員削減

映画.com 2024年5月5日 23時0分

 「デューン 砂の惑星」や「オッペンハイマー」などのVFXを手がける英VFX工房のDNEGが、数百人規模の人員削減に踏み切ることが明らかになったと、米Deadlineが報じている。

 VFX業界は、クライアントからのコスト削減の圧力、労働者に対する過酷な要求が問題となっている。近年の大作映画の増加はVFX業界に大きなビジネスチャンスをもたらす一方、技術が急速に進化することで従来のスキルでは対応しきれず、スタッフの再教育や新たな技術者の確保が必要となり、人員のスキルマッチングに課題が生じているといわれている。

 DNEGは「ダブルネガティブ」として1998年に設立され、数々の有名映画のVFXを手がけることで業界に名を馳せてきた。「インセプション」や「インターステラー」など、クリストファー・ノーラン監督作品は高い評価を受け、アカデミー賞を含む複数の賞を受賞している。だが、低コストで製作された「ゴジラ-1.0」がアカデミー賞で特殊効果賞を受賞し、高品質ながらコスト効率の良いVFX制作が可能であることが示された。

 英ロンドンに本社を置くDNEGは、ロサンゼルス、バンクーバー、ムンバイ、チェンナイ、モントリオール、バンガロール、トロント、シドニーにも支社を構える。1万人のスタッフのうち、現在数百名のスタッフ削減を予定しているという。

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