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サルゴリラ、「猿の惑星 キングダム」吹替版への参加を告白 竹内力ら日本版声優陣が大ヒットをお祝い

映画.com 2024年5月16日 17時0分

 「猿の惑星」シリーズの完全新作となる「猿の惑星 キングダム」(公開中)の公開記念舞台挨拶が5月15日に都内で開催され、日本版声優の竹内力、松岡禎丞、小松未可子が登壇した。お笑いコンビ「サルゴリラ」の児玉智洋・赤羽健壱も登場し、日本語吹替版に声優として参加していたことが発表された。

 本作は、「ゼルダの伝説」の実写映画の監督に抜擢されたウェス・ボール監督と、「アバター」シリーズを手掛けたVFXスタジオ「WETA」がタッグを組んだ完全新作。「To Leslie トゥ・レスリー」の熱演が話題となったオーウェン・ティーグが主人公・ノアを演じ、ある秘密を握る人間の女性・ノヴァ役にドラマシリーズ「ウィッチャー」のフレイヤ・アーランを配した。

 舞台は、今から300年後の世界。高い知能と言語を得た猿の暴君が絶対的な支配を目論み、巨大な帝国“キングダム”を築こうとしていた。一方で人類はウイルスにより退化し、知能や言語だけでなく、文化、技術、社会性までも失い、まるで野生動物のような存在となっていた。猿と人間の共存をかけ、「猿&人間VS猿の独裁者」の新たなる衝突が描かれる。

 冷酷な独裁者プロキシマス・シーザーの声を担当した竹内は、「全体の50パーセントくらいが吹替で観られていると聞き、凄いことらしいんですよね。もしかしておひねり出るかなと思うくらい(笑)。うれしく思いました」と笑顔であいさつ。主人公の若き猿・ノア役の松岡も「公開されてから行く現場ごとで、誰かしらに『猿の惑星』見に行きましたよって言われるんですよ、今朝も『最高でした!』と言ってもらい嬉しかったです」と喜びを語った。

 竹内は「プロキシマスは高慢的な独裁者で、知性のある戦略家でありながら急にキレて怒鳴り声をあげたり、馬鹿笑いしたりと、喜怒哀楽の激しい猿なんです」と役どころを説明。「普段は俳優なので自然にしゃべりたくなっちゃうんですが、猿っぽく話したほうがいいのかなと、悩みはありました。猿っぽくしすぎるとセリフが聞きとりづらかったりしますし、悩みながら吹替しました」と苦労を明かした。

 松岡は、「ノア役のオーウェン・ティーグが猿の生態を日常からしみ込ませて演じているので、動きや息遣いに気を付けて演じました」と振り返り、「ノアはそんなに強くはないんですけど、猿のことを思いやれる人間……いや、猿で(笑)。人と猿の関係をつきつめていくんです。未熟だけど成長していくキャラクターなので、そんな過程を大事に演じました」と語った。

 ある重大な秘密を抱えた人間の女性・ノヴァを演じた小松は、「人間の存在が変わってきているシリーズの中で、本作では人間は退化しているんです。その中でもノヴァは賢い人間なので、彼女の目線から感じられる知性を大事にして演じました」とこだわりを明かした。

 お笑いコンビ「サルゴリラ」の児玉と赤羽も駆けつけ、「名前だけで呼ばれました、ラッキー登壇です!」とあいさつ。映画の感想を聞かれた赤羽は「めちゃくちゃ面白かったです。このシリーズ自体観たことがなくて本作が“初・猿の惑星”になったのですが、すんなり観れましたし、もちろんシリーズファンの方はさらに楽しめる作品だなと感じました」と熱く語った。

 さらに、児玉は声優として参加していたことを明かし、「ノアが卵を持って帰る映画冒頭のシーンで『ウォウウォウ』って言っています(笑)。探してください」とアピール。竹内は「素晴らしいお芝居だったと思います。冒頭シーンなのでぼーっと観ててよくわからなかったのですが、卵役でしょ?」と突っ込み、会場の笑いを誘った。

 松岡は映画について、「主人公・ノアと一緒にどんどん理解していく作品だと思っています。ノアが一歩ずつ進み困難を乗り越えていくごとに、伏線を回収して、ノアと同時に楽しめる作品になっていると思います」と見どころを語り、小松も「リブートシリーズの主人公・シーザーの伝承を受け継ぐものと、シーザーを知らないものの間で、どうその伝承を受け取っていくのかというところが、個人的に深いと思いました。ある意味人間の歴史もそうなんじゃないかと浮かぶシーンもあり、グッときました」とコメント。

 竹内も「世界各国で起きている戦争やコロナ、地球温暖化などへの教訓的なメッセージが散りばめられている作品になっています」と話し、最後はプロキシマス・シーザーの決めゼリフ「なんて素晴らしい日だ~!」でイベントを締めくくった。

 「猿の惑星 キングダム」は全国公開中。

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