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サンダンス映画祭、移転先候補の15都市が発表される

映画.com 2024年5月24日 11時0分

 サンダンス映画祭の運営委員会が、開催地の移転先候補として15の都市を挙げたと、米Deadlineが報じている。

 サンダンス映画祭は、米俳優ロバート・レッドフォードが1978年に立ちあげたインディペンデント映画の祭典で、長年にわたりユタ州パークシティを拠点にしてきた。しかし、増加する来場者数に対するキャパシティ不足が以前から指摘されており、新たなビジネスチャンスを創出するためにも開催地の変更が検討されている。

 2026年の映画祭を最後に、パークシティとの契約が満了となる。そこで映画祭は新天地への移転を視野に入れ、入札手続きを開始した。候補都市のリストには、ニューメキシコ州サンタフェ、アーカンソー州ベントンビル、テキサス州オースティン、カリフォルニア州サクラメント、オレゴン州ポートランド、コロラド州デンバー、アリゾナ州フェニックス、ミズーリ州カンザスシティ、テネシー州ナッシュビル、ジョージア州アトランタ、イリノイ州シカゴ、ワシントン州シアトル、ネバダ州ラスベガス、ミシガン州デトロイト、フロリダ州マイアミがある。

 サンダンス映画祭の代表を務めるジョン・クーパーは、「新しい場所への移転は、映画祭の将来にとって重要なステップです」と発言。一方、映画祭ディレクターのユージン・ヘルナンデスは、「映画祭と世界の映画コミュニティにとって、私たちは今、ユニークな瞬間にいます。契約更新の時期を迎え、私たちは映画祭体験の本質を維持しながら、コミュニティに持続的に奉仕し続ける最善の方法を、責任を持って検討することができます」と移転の意義を語っている。

 しかし、サンダンス映画祭のおかげで世界的に有名な町となったパークシティのナン・ウォレル市長は、映画祭が去ることを望んでいない。「サンダンスにはこれからの40年も留まってもらいたいです」と、映画祭の存続を強く訴えている。

 25年と26年は従来通り、ユタ州パークシティで開催される予定。

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