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カンフー×ボリウッド×シスターフッド! カラフルな民族衣装でムスリム姉妹が戦う「ポライト・ソサエティ」8月23日公開

映画.com 2024年6月13日 12時0分

 カラフルな民族衣装でムスリム姉妹が戦う“新感覚青春アクション”「Polite Society(原題)」が、「ポライト・ソサエティ」の邦題で、8月23日に公開されることがわかった。あわせて特報、人気デザイナー・大島依提亜氏による日本版ポスタービジュアル、場面写真がお披露目された。映像では、「カンフー×ボリウッド×シスターフッド」という斬新な世界観が体感できる。

 ロンドンのムスリム家庭に生まれ、スタントウーマンを目指してカンフーの修行に励む女子高生リア・カーンは、いくつもの悩みを抱えている。学校では頭の固い先生や意地悪な同級生に目をつけられ、両親からは将来の夢を諦め、堅実な仕事に就くように説教される毎日。唯一の理解者は、芸術家志望の姉リーナだったが、彼女は突然プレイボーイの富豪と恋に落ち、海外に移住することに。彼の一族に不審な点を感じたリアが独自に調査を開始すると、その結婚の裏にはとんでもない陰謀が隠されていた。果たしてリアは、彼女たちを枠に当てはめようとする厳しい社会の掟を蹴散らし、リーナとともに自分の人生を勝ち取ることができるのか――。

 「ベイビー・ドライバー」「レ・ミゼラブル(2012)」「アバウト・タイム 愛おしい時間について」など、数々の名作を生み出してきたワーキングタイトル社が製作した本作は、2023年のサンダンス映画祭で批評家、観客からの絶賛を浴び、英国インディペンデント映画賞の最優秀新人脚本家賞を受賞。バラク・オバマ元米大統領の「お気に入り映画」にも選出された。カンフーとボリウッドにリスペクトを捧げ、熱きシスターフッドを胸に、ジェンダーロール、家父長制、ルッキズム、スクールカーストに立ち向かう新しいヒーロー、リア・カーンの活躍は多くの観客を魅了。カラフルな伝統衣装で舞い戦う、「マトリックス」「キル・ビル」を彷ふつとさせるような斬新でパワフルなアクションシーンも話題を呼んだ。

 大島氏による日本版ポスターには、一癖も二癖もあるキャラクター達が勢ぞろい。「向かうところは敵だらけ」というキャッチコピーの下には、多くの敵に囲まれ、闘志をあらわにしながら立ち向かうリアとリーナが切り取られている。特報の冒頭では、スタントウーマンを目指すリアのモノローグが流れる。親からは自分の夢を反対され、おまけに大好きな姉リーナを怪しい富豪のプレイボーイにとられる始末。歯向かうリアのムダ毛を無理やりワックスで脱毛するなど、徐々に悪魔の正体を現していくリーナの結婚相手のファミリーに対して、リアが姉奪還作戦を敢行するさまが、ポップに映し出されている。

 場面写真は、リアが仲間たちと一緒に、いままさに闘いに挑もうとする瞬間をとらえたもの。華麗な民族衣装姿のリアを筆頭に、なぜかホテルマン姿やカジュアルな私服姿の親友たちが続き、颯爽と歩みを進めている。

 監督は、テレビシリーズ「絶叫パンクス レディパーツ!」で高評価を獲得し、本作で長編デビューを飾った新鋭ニダ・マンズール。パキスタン系イギリス人であるマンズール監督は、脚本も担当し、「この映画を作りたかった理由はたくさんありますが、一番は南アジア系の10代の女の子がアクションヒーローになるのを見たかったからです。彼女たちはアクション映画においてしばしば権力者やテロリストに追い回され、白人の主人公の形だけの友だちになってしまう。ですから面白くて欠点があり、クールな南アジア系の少女を物語の中心に据えることは私にとって重要なことでした」と語る。新星プリヤ・カンサラが怒れる女子高生リア、「アンブレラ・アカデミー」「レッド・ノーティス」のリトゥ・アリヤが姉リーナを演じ、息の合った姉妹ぶりを表現した。

 なお6月14日から、海外版ビジュアルを採用したムビチケカードが発売される。購入特典は、特製「ファイティング手ぬぐい」。メイジャー通販サイト(https://goods.moviewalker.jp/items/86942612/?ref=official)、公開劇場窓口(一部劇場を除く)で販売される。

 「ポライト・ソサエティ」は、8月23日から東京の新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン池袋、ヒューマントラストシネマ渋谷公開他で公開。

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