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山田尚子監督最新作「きみの色」が日本初お披露目! 鈴川紗由、髙石あかりら浴衣姿で喜び語る

映画.com 2024年7月3日 20時49分

 「映画けいおん!」や「映画 聲の形」を手掛けた山田尚子監督最新作「きみの色」のジャパンプレミアが7月3日、都内のホールで行われ、鈴川紗由、髙石あかり、木戸大聖、やす子、寿美菜子、山田尚子監督が涼しげな浴衣姿で出席した。

 山田監督と脚本家・吉田玲子がタッグを組んだ本作は、思春期の少女たちが向き合う自立と葛藤、恋模様を、絵画のような美しい映像でつづったオリジナルアニメーション映画。アヌシー国際アニメーション映画祭2024でプレミア上映が行われ、さらに上海国際映画祭2024で「金爵賞アニメーション最優秀作品賞」を受賞している。

 そんな注目作が日本初お披露目ということで、この日は終始緊張気味の山田監督。海外での上映を振り返り、「なんだかたくさん笑っていただいたり、手拍子を打っていただいたりと。すごく前のめりに楽しんでいただけて。わたしも一緒に上映を観ていたんですけど、皆さんが楽しんでいただけたのが分かる、すてきな時間でした」と述懐する。

 日本公開を前に海外で評価されたということに、主人公トツ子役の鈴川も「もう驚きで。率直にすごい、さすが山田監督だなと思いました、そんな作品にトツ子として携わらせていただいて幸せだなと。日本だけでなく世界に届けられたのがすてきだなと思いました」と感激の表情。髙石も「あらためてこんなすごい作品の一部になれたことがうれしかったですし、国内の皆さんに観てほしいという気持ちも高まりました」とワクワクした表情となった。

 そして山田監督の代表作である「けいおん!」の琴吹紬役で知られる寿は、「山田さんはとにかくキャラクターたちのことを愛していて。この子のことが好きだな、この子のこういうところがかわいいんだよというのを、いつもアフレコの時に教えてくださって。こんなにも素直にこの子のいいところ、好きなところを伝えられる人っているんだと感動したのが最初だったので。その山田さんの好きが、今回も映画の中に色とりどりに詰め込まれているなと思いました。そういう意味では、山田さんがオリジナルで取り組む音楽シーンはどんな感じになるんだろうなというのを期待していたんですけど、それのはるか上、斜め上を超えるすてきな作品になったなと思い、観ておりました」としみじみ語った。

 そして今回の登壇者では鈴川、髙石、木戸、やす子が声優初挑戦となった。そんな彼女たちの声優ぶりについて寿は、「これは悠木碧ちゃんとも言っていたんですが、本当にナチュラルに生きているというか。碧ちゃんと話していたのが、テンプレートとか、そういう自分が型にはめて気にしていたようなことも、全部度外視で。いいものを皆さんがされていたのに、超学んだよねと言っていました」と語ると、恐縮した様子で「うわぁー」と声を漏らした4人。

 中でもやす子は「けいおん!」の大ファンだったそうで、「めちゃくちゃうれしかったですね」と切り出すと、「わたしは『けいおん!』がきっかけでギターをはじめて。キャラクターピックとかも集めていたので、すごくうれしかったです」と笑顔でコメント。「と同時に本当に好きだからこそ、自分のようないち素人の芸人がこんな偉大な作品に入っていいのかなと思ったんですけど、アフレコの時もやさしく、自由にやっていいですよと言っていただいたので。感謝でいっぱいです。ここではいっさいボケません。温かい目で見ていただけるとうれしいです」と呼びかけた。

 映画は、8月30日から全国で公開。

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