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【インタビュー】ディズニーキャラの娘たちを演じた注目俳優ふたり ガールズパワーに満ちた魅力とは?

映画.com 2024年7月11日 14時0分

 ディズニー映画に登場する悪役(ヴィランズ)の子どもたちが活躍するミュージカル映画「ディセンダント」シリーズの、5年振りとなる最新作「ディセンダント ライズ・オブ・レッド」。映画.comは、ハートの女王(「ふしぎの国のアリス」)の娘・レッドを演じたカイリー・キャントラル、シンデレラの娘・クロエに扮したマリア・ベイカーに、インタビューを実施した。(取材・文/編集部)

 本シリーズは、「もしディズニー・キャラクターに子孫がいたら?」というユニークな発想から生まれたディズニーオリジナル作品。ベルやビースト(「美女と野獣」)ら善人が暮らすオラドン合衆国と、魔法のバリアで覆われ、ヴィランズが暮らすロスト島を舞台に、マレフィセント(「眠れる森の美女」)の娘・マル(ダブ・キャメロン)やイーヴィル・クイーン(「白雪姫」)の娘・イヴィ(ソフィア・カーソン)らヴィラン・キッズの葛藤、成長、友情、恋などを、ポップなミュージカル音楽とともに描いた。2015年~19年に計3作が製作され、世界中で人気を博した。

 シリーズ第4弾となる新作では、生粋のヴィランとして知られるハートの女王(リタ・オラ)の娘・レッドと、シンデレラ(ブランディ)の娘・クロエが出会う。しかし、ハートの女王はオラドン高校、そしてシンデレラに対して積年の恨みを抱いており、入学式の日にクーデターを起こす。事態を解決するため、レッドとクロエは、母たちの学生時代にタイムスリップする。

――世界的大ヒットを記録した本シリーズに参加が決まったときのお気持ちを教えてください。また、誰もが知るディズニーキャラとリンクする役どころを演じて、いかがでしたか。

キャントラル:「『ディセンダント』に出演する!」と分かったあの日の、その電話を受けたときの興奮を、言葉で表すことはできない気がします。特に長年の「ディセンダント」ファンとしては。

ベイカー:そうですね。

キャントラル:私たちふたりは、間違いなく(その思いを)共有できると思います。

ベイカー:本シリーズは、子どもの頃の夢でした。映画を見て、キャラクターたちに憧れていました。ダブ・キャメロンやソフィア・カーソンがいて、誰もがそのままでアイコニック(象徴的)なだけではなく、ディズニー・キャラクターたちと結びついているんです。

キャントラル:ハートの女王やシンデレラのような大きな存在のなかで、自分がその一部、ちょっとした断片だと言えるようになることは――自分たちもその物語を語る一員になったと言えることは――とてもクールだと思います。自分だけでは決して叶えられないことで、「どうしてこんなことになったのかわからない。でも私はここにいて、とても楽しんでる」といった感覚なんです。

ベイカー:(笑)

キャントラル:私はただ感謝しています。私は、(心の中の)小さな自分自身がこのことを、誇りに感じていると思います。

――本シリーズのお気に入りのポイントを教えてください。

ベイカー:いろいろな要素がたくさんあります。まず、ダンスやミュージカルナンバーに最も心を動かされます。そして本作で、自分の歌やダンスを少し付け加えることができるのは、夢のようなことなんです。それが、出演するにあたり、私が1番楽しみにしていた部分だったと思います。「ダンスはいつやるんですか?」という気持ちでした。

キャントラル:「歌はどんな感じなんですか?」とかね。

ベイカー:まさにそんな気持ちでした。

――本作には、楽しいミュージカルシーンがたくさん登場します。特に思い入れのある楽曲やその理由、注目ポイントなどをお聞かせください。

キャントラル:私は、「FIGHT OF OUR LIVES」という楽曲には、特別な思い入れがあるんです。なぜなら、そこで語られるストーリーも相まって、恐らく本作のなかで、最もインパクトのある曲のひとつだと思うからです。(楽曲が流れるのは)ハートの女王がクーデターを起こし、私たちは過去に戻るしかない危機的な瞬間が訪れている……という状況です。クロエにとっては、(ハートの女王に捕らえられた)母・シンデレラの命がかかっていて、とても緊迫しているんです。

キャントラル:そこでは「私たち(レッド&クロエ)はお互いに憎み合っている」という感情の嵐が渦巻いているのですが、曲の最後で私たちは「ちょっと待って、もしかしたら、私たちは手を組むことができるかもしれない」と気付きます。そこから私たちは冒険の旅に出て、美しい友情や、友情が築かれるまでのプロセスを通して、お互いから学べることがたくさんあると発見するんです。ですから、その曲には、本当に特別なストーリーと、映画を前進させるメッセージが込められていると思います。

ベイカー:私も全く同じことを言いたかったんです。「FIGHT OF OUR LIVES」がないと、本作は短いエピソードになってしまいます。だから、あの曲が物語を、とてもテンポの良い方向に導いていると思います。また、「LIFE IS SWEETER」も、私のなかでとても大切な存在です。

キャントラル:とても楽しくて、耳に残る曲なんです。

キャントラル&ベイカー:(「LIFE IS SWEETER」を一緒に歌う)

ベイカー:すごく良い曲です。とてもアイコニックなんです。

――これまでのシリーズとは一味違う、「ライズ・オブ・レッド」ならではの魅力だと感じていらっしゃる部分があれば、教えてください。

ベイカー:「ライズ・オブ・レッド」のユニークで、魅力的なところは、私たちに恋愛対象となる人がいないことなんです。

キャントラル:本作は、イケてる女の子たちの夏の物語なんです。

ベイカー:そんな女の子たちには、「世界を救い、ママたちを救う」というミッションがあります。

キャントラル:あとは、ちょっとしたタイムスリップをするところも好きですね。クーデターが起こるのを阻止するんです。本作は、最もガール・ボス的な(女の子が仕切っている)映画だと思います。全てはガールズパワー、友情、母娘の関係の物語なんです。いまはガールズ・タイム(女の子の時代)なので、最高のタイミングなんです。「私たちは立ち上がって団結しなければなりません!」というメッセージが込められています。

 きらびやかなミュージカルシーンの一方で、親子のすれ違い、正反対のふたりが共闘する友情、「人は誰しも変わることができる」というメッセージなど、ドラマ部分も非常に豊かに描かれ、「ディセンダント」シリーズの魅力を継承した作品に仕上がっている。さらにキャントラルが語る通り、新たな良さが加わり、進化を遂げた部分にも注目だ。「ディセンダント ライズ・オブ・レッド」は、7月12日からディズニープラスで独占配信。

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