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「フォールガイ」主人公は満場一致でライアン・ゴズリングに決定 キャスティング裏話&人柄を監督らが明かす

映画.com 2024年7月16日 9時0分

 「ワイルド・スピード スーパーコンボ」「ブレット・トレイン」のデビッド・リーチ監督がメガホンをとった「フォールガイ」。このほど、主人公コルト役のライアン・ゴズリングがキャスティングされた裏側が明かされた。

 ゴズリングが演じるのは、超一流のスタントマンのコルト・シーバース。大けがを負い一線を退いていたコルトは、ひょんなことから元カノのジョディ・モレノ(エミリー・ブラント)が監督を務めるハリウッドの撮影現場に舞い戻る。しかし、コルトと因縁のある主役俳優トム・ライダー(アーロン・テイラー=ジョンソン)が突然失踪してしまう。ジョディとの復縁とスタントマンとしてのキャリア復活を狙うコルトは、トムの行方を追うことになるが、思いもよらぬ事件に巻き込まれていく。

 第96回アカデミー賞では「バービー」(23)で助演男優賞にノミネートされ、授賞式で「I’m Just Ken」を堂々とパフォーマンスしていたゴズリング。実はディズニー・チャンネルで放送されていた「ミッキー・マウス・クラブ」の子役としてデビューし、ブリトニー・スピアーズ、ジャスティン・ティンバーレイク、クリスティーナ・アギレラらと共に、10代の頃から歌やダンスを披露していた経歴を持つ。

 その後はインディペンデント映画などに出演しつつ俳優としての経験を積みながら、「きみに読む物語」(04)で注目を浴び、「ハーフネルソン」(06)でアカデミー賞主演男優賞に初ノミネート。その後も多くの話題作に出演し、第89回アカデミー賞では「ラ・ラ・ランド」(16)で再び主演男優賞にノミネートされた。

 そんな才能溢れるゴズリングは、本作のプロジェクトの開始当時から満場一致でコルトの第一候補だったそうだ。

 プロデューサーのケリー・マコーミックは「スタントマンは舞台裏で非常に危険なアクションをこなし、休むことなく働き続ける陰の存在よ」と説明し、「スタントマンの献身さと無名さは多くの人が共感できる点だし、ライアンの演技力でコルトという人物が本当に特別に感じられる」と語る。

 また、ゴズリングの本作に取り組む姿勢と現場で臆せず質問する行動力に、製作陣は感嘆したという。リーチ監督は、ゴズリングはとても協力的で、積極的に作品作りに関わっていた明かしており、「威圧的に感じてしまう監督もいるかもしれないが、私は大歓迎だったよ。留まることなくエネルギーを与えてくれてありがたかった」と感謝する。

 さらに、「ライアンは作品を良くしようと絶え間なく努力する俳優で、私はそういった人物を評価する。シーンや衣装、その他のどんなことでも、作品を少しでも改良できるのなら喜んで耳を傾けるよ。ライアンは常により良いものを目指そうとしていて、その姿勢は私たちにいい刺激を与えてくれた」と、現場でのゴズリングの様子を振り返る。

 本作の主人公コルトはスタントのスキルは超一流ながらも、恋するジョディの前では子どものように口下手で、硬派なように見えて実はラブストーリーも好んで観るというお茶目でユーモアのあるキャラクター。

 実は、本作の製作開始当初のストーリー構成は、完成版とは大きく異なり、何度もパンチを食らいノックダウンされても立ち上がり続けるロッキーのような男のストーリーを当初は設定していたという。

 しかし、製作のガイモン・キャサディが「ライアンはものすごく頭が良くて直感も冴えているんだ。彼がコルトというキャラクターに抱いた直感が、この映画の方向性を決めるうえで大きな役割を果たしてくれたし、ストーリーのオリジナル性やエンターテインメント性を高めてくれた」と明かすように、ゴズリングの直感によってコルトのキャラクターが生み出された。

 「本作がロマンスを描ける可能性にライアンは気付いていたし、彼には信ぴょう性ある愛の物語を体現できる唯一無二の才能があるわ。ロマンスという要素によって多くの観客に共感を抱いてもらうことができるし、説得力をもたらすことができる。誰もが愛や成長、自己実現といった普遍的なテーマに共感するし、そこがこの映画のユニークで特別な点ね。コルトの動機である愛こそが、ワイルドで大胆な数々のアクションの原動力になっているの」

 「フォールガイ」は、8月16日から公開。

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