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佐藤新(IMP.)×渡邉美穂「青春ゲシュタルト崩壊」実写映画化決定 脚本は「Eye Love You」の三浦希紗

映画.com 2024年7月17日 6時0分

 ボーイズグループ「IMP.」の佐藤新と、「日向坂46」元メンバーの渡邉美穂が、丸井とまと氏の小説を実写映画化する「青春ゲシュタルト崩壊」に主演することがわかった。2025年公開を予定している。

 原作は、スターツ出版が運営する小説サイト「野いちご」で2016年から開催されている小説コンテスト「野いちご大賞」の第5回大賞作品。同サイトでは10代、20代の学生へ向けた恋愛・青春小説が無料で読め、23年には「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」「交換ウソ日記」「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」が実写映画化され、いずれも大きな話題となった。

 「青春ゲシュタルト崩壊」」(スターツ出版文庫)は21年に単行本化されるとTikTokで話題となり、物語上で描かれる等身大の学生ならではの悩みに共感する声が続出。個性を押し殺し、他人に合わせて自分を見失ったことで、自分の顔が見えなくなる【青年期失顔症】を発症したヒロインが、新たな出会いを経て成長していく物語が高い評価を受けた。

 脚本を担当するのは、1月期にTBSで放送されたドラマ「Eye Love You」を手掛けた三浦希紗。三浦は「“自分を見失う”というごく身近にある感情を、青年期失顔症という架空の病気を設定して表現されていたことに衝撃を受けました。けれど、そのショッキングな設定の中で描かれていた心理描写は繊細で脆く、とてもリアル」と、原作の魅力について語る。

 ある日突然、【青年期失顔症】を発症してしまった朝葉は誰にも言えず1人で悩んでいた。朝葉の異変に唯一気が付いたのは、同級生の聖だった。聖は朝葉に「今までと変えなくていいの?」と問いかける。聖に振り回されながらも、朝葉は自分自身を見つめ直し、次第に朝葉の中で聖の存在が大きくなっていく。そして聖も朝葉と一緒にいるうちに、ずっと抱えていた“あること”に向き合うようになる。

 「IMP.」のメンバーとしてセンターを務める佐藤が演じるのは、派手な見た目と乱暴な態度で教師から目をつけられているが、人一倍“痛み”に寄りそえる高校2年生の朝比奈聖(あさひな・ひじり)。ドラマ「silent」(CX・23)や「わたしの幸せな結婚」(23)に俳優として出演しており、本作が映画初主演となる。佐藤は、「歌番組の出番直前に、突然『映画のW主演決まったよ~』と事務所の人から伝えられびっくりしすぎて、その後の歌番組で心を落ち着かせるのが大変だったのを今でも覚えています」と振り返った。

 ある日、自分の顔が認識できない【青年期失顔症】になってしまう間宮朝葉(まみや・あさは)を演じるのは、「日向坂46」の元メンバーで、11月8日公開の映画「あたしの!」でも主演を務める渡邉。原作について「狭い世界で過ごしていた十代の頃をじんわりと思い出しました」と語り、「何かを手放すこと、辞めることは決して“逃げ”でも“甘え”でもない。あの時の私には出せなかった答えがこの作品には詰まっていて、昔の自分を抱きしめてくれているような気がします」と語った。

 原作者の丸井氏は、「爽やかで魅力溢れる佐藤新さんと、眩しい笑顔が素敵な渡邉美穂さんが演じてくださる朝比奈と間宮をスクリーンで観る日が今から楽しみです」とコメントを寄せた。

 キャストと制作陣のコメント全文は以下の通り。

【佐藤新(「IMP.」)/朝比奈聖役】

歌番組の出番直前に、突然「映画のW主演決まったよ~」と事務所の人から伝えられびっくりしすぎて、その後の歌番組で心を落ち着かせるのが大変だったのを今でも覚えています。

初のW主演映画という事で、とても気が引き締まる思いです。まだまだ俳優としては未熟かもしれませんが、作品を支えてくださるすべてのスタッフさんに感謝して、責任を持ってこの朝比奈 聖という役に精一杯向き合っていきたいと思います。

よろしくお願いします。

【渡邉美穂/間宮朝葉役】

初めて原作を読んだ時、狭い世界で過ごしていた十代の頃をじんわりと思い出しました
何かを手放すこと、辞めることは決して“逃げ”でも“甘え”でもない。
あの時の私には出せなかった答えがこの作品には詰まっていて、昔の自分を抱きしめてくれているような気がします。

何かに悩んだり、自分自身を見失いそうになった時、この作品を通して心の拠り所を見つけてもらえたら良いなと思います。
私もその想いを胸に、この映画を大切に大切に作り上げていきたいです。

この作品に携われること、間宮朝葉という人物を演じられることは私にとって大きな財産となると思います。
素敵な作品を皆さんにお届けできるよう、精一杯頑張ります。

【原作者:丸井とまと氏】

もしも心の苦しさが目に見えるもので、周りに合わせて自分を見失ってしまったら……そんなテーマで書いた作品を出版してもらえたことが夢のようでしたが、このたび映画化が決定いたしました。

このような素敵な機会をいただけたのは、一緒に書籍を作り上げてくださった方々や、原作をお手にとってくださった皆様のおかげです。たくさんの愛をありがとうございます。爽やかで魅力溢れる佐藤新さんと、眩しい笑顔が素敵な渡邉美穂さんが演じてくださる朝比奈と間宮をスクリーンで観る日が今から楽しみです。

【脚本家:三浦希紗】

丸井とまと先生の原作を読んだ時、“自分を見失う”というごく身近にある感情を、青年期失顔症という架空の病気を設定して表現されていたことに衝撃を受けました。けれど、そのショッキングな設定の中で描かれていた心理描写は繊細で脆く、とてもリアル。このギャップを、映像化で最大限に引き出すためにはどうすればいいのか、それを意識しながら脚本を考えていきました。

爽やかさ、苦々しさ。爽快だけれど、儚い。そんな“青さ”を持った登場人物たちの青春を、どうか劇場で見守っていただければ幸いです。

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