染井為人氏の小説を藤井道人監督が映画化した「正体」から、メインキャストの一人である安藤沙耶香に扮した吉岡里帆のキャラクター動画が公開された。いまだ“正体”が明らかになっていない主演俳優についても語っている。
殺人事件の容疑者で死刑判決を受けた男・鏑木が逃走し、指名手配犯として日本各地に潜伏する448日間を描く。鏑木が潜伏先で出会った人々は警察から取り調べを受けるが、彼らの目に映った鏑木はそれぞれまったく別人のような姿だった。鏑木の正体、そしてその計画とはーー。
先日、鏑木役の主演の“正体”は不明のまま、メインキャストとして吉岡、森本慎太郎、山田杏奈、山田孝之の出演が発表された。藤井組への俳優としての出演は全員初となる“主演級”の豪華キャストが集結し、話題を呼んでいる。
吉岡が演じた安藤沙耶香は、メディア企業「メディアトレンダーズ」の編集部で働いており、フリーランスのライターとしてやってきた鏑木の仕事に対する姿勢に好感を持ち、積極的に仕事を頼むようになる。
ある日、家がなく新宿をさまよう鏑木を偶然見かけたことをきっかけに、鏑木と一緒に暮らすようになる。指名手配犯であることにうすうす気づきつつも、一緒に料理をしたり、ドラマを見たりするうちに、爽やかな笑顔の裏側に謎めいた一面を持つ鏑木に惹かれていく。彼女もまた鏑木との出会いによって人生が大きく動かされることに……。
吉岡は「凄まじいカットばかりで、ものすごい丁寧に撮っているので一ミリも妥協がない」と初参加となった藤井組の現場を振り返り、藤井監督についても「藤井さんの丁寧な演出と、スタッフさんのサポートのおかげで没入できるような作品になったと思います」と、充実した撮影だったことを明かしている。
さらに、いまだ“正体”が明かされていない主演キャストについては「とてもピュアな気持ちを持って演じられていたので、人のぬくもりとか人間らしさをお互いぶつけ合えたり、信じてみたくなるような魅力を感じました」と、これまでもキャラクター動画が公開されてきた森本、山田杏奈、山田孝之らと同じく、本作の主演を絶賛。その“正体”は近日明かされる。
「正体」は11月29日から全国公開。