名優マイケル・ケインの引退作「2度目のはなればなれ」の本予告編と場面写真が披露された。
本作は、89歳の退役軍人がノルマンディ上陸作戦70年記念式典に参加するために老人ホームを抜け出したという実話を基にした作品。「ハンナとその姉妹」「サイダーハウス・ルール」で2度オスカーに輝き、約70年に渡り180本以上の映画に出演してきたケインが主演を務めた。ケインは、本作で引退することを表明している。
妻役は、全英公開を控えた2023年6月15日に87歳で逝去したグレンダ・ジャクソン。ケインとジャクソンは「愛と哀しみのエリザベス」以来50年ぶりに夫婦役で2度目の共演を果たし、本作は本国で興行収入10億円超えの大ヒットを記録した。
諏訪部順一がナレーションを務める予告編は、イギリスの老人ホームで寄り添いながら人生最期の日々を過ごす老夫婦バーニー(ケイン)とレネ(ジャクソン)が、ささやかで幸せな日々を送る様子から始まる。しかし、シーンが変わり、バーニーが海岸で水平線を見つめ「フランスへ行きたい」と強く願う姿が映し出される。
ノルマンディ上陸作戦が実施されたDデイの記念式典がフランスで行われることを知ったバーニーだが、ホームのスタッフから「残念だけど、もう間に合わない」と言われてしまう。最愛の妻を気遣い、「君を置いて行けない」と肩を落とすバーニーに対し、レネは2度目の離れ離れを決意し、「あなたは、行くべきよ」と力強く背中を押す。
バーニーはフランスのノルマンディへ旅立ち、彼が行方不明になったという警察のツイート(#The Great Escaper)をきっかけに世界中で話題となる。映像では、痛ましい風景がフラッシュバックするバーニーの姿とともに、退役軍人との出会いや、老人ホームに勤める年の離れたスタッフとの交流なども描かれ、愛という絆で結ばれたバーニーとレネの感動の実話に期待が高まる。
「2度目のはなればなれ」は、10月11日より全国ロードショー。ムビチケ前売券(カード・オンライン)は、7月26日から発売される。