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山﨑賢人、ニューヨーク・アジアン映画祭で日本人初の快挙! 「海を越えてキングダムが皆さんに愛してもらえたら」

映画.com 2024年7月22日 13時0分

 「キングダム 大将軍の帰還」が公開中の山﨑賢人が7月20日(現地時間)に米ニューヨークで開催されたニューヨーク・アジアン映画祭(New York Asian Film Festival/略称NYAFF)の授賞式に出席した。山﨑は、素晴らしい演技を披露した俳優に与えられる「The Best from the East Award」を日本人として初受賞した。

 ニューヨーク・アジアン映画祭は、2002年に創設された北米で最も由緒あるアジア系映画祭。今年度は7月12~28日に開催され、韓国、中国、タイ、フィリピンなどアジアから90作品以上が出品された。山﨑が受賞した「The Best from the East Award」は、映画祭にエントリーしている映画の中で最も国際的な人気と秀逸さを見せた俳優に贈られる賞で、毎年1人に贈られる。

 山﨑主演の映画「キングダム」シリーズは、紀元前、中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信と、中華統一を目指す若き王・えい政を壮大なスケールで描く大ヒット同名漫画(原泰久/集英社)を実写化。2000年以降シリーズ化された邦画実写作品で、1作目から3作連続で50億超えを達成するという快挙を達成した。7月12日に封切られた第4弾「キングダム 大将軍の帰還」も、公開9日間で観客動員数200万人、興行収入30億円を突破。邦画実写歴代1位のオープニング記録(※金土日3日間興収・興行通信社調べ)を打ち立てた。

 初めてニューヨークを訪れた山﨑は、授賞式前日にメトロポリタン美術館やセントラルパーク、タイムズスクエアといった観光名所を巡り、「エンタメの1番の街で、『キングダム』が上映されるって、すごいテンションが上がりますね! ここで“ドカン!”と盛り上がってくれたら最高だなって」と期待をあらわにした。映画祭で現地初上映される「キングダム 大将軍の帰還」のチケットは、発売後に即完売。山﨑は「『キングダム』の魅力を改めて自分の口から現地の皆さんに届けて伝わればいいなと思うし、スタッフ・キャストみんなで作り上げたものなので、代表して賞をいただいて“『キングダム』、ニューヨークに来たぞ!!”ということを残して帰りたいと思います!」と意気込みを語った。

 7月20日にリンカーン・センターで行われたレッドカーペットセレモニーに登場した山﨑は、多くの海外メディアが集まるなか、笑顔を見せ、最後はキングダムポーズを披露。上映前に行われた授賞式では、MCを務めたNYAFFディレクターのサミュエル・ジャミエ氏が山﨑の受賞理由について、「多くの映画やドラマを通じて日本だけでなくアジア全体、そして世界中に数多くのファンを持っていて愛されています。特に『キングダム 大将軍の帰還』は、これまでのシリーズ3作で大ヒットを続け、多くの優れた俳優たちの演技が胸躍る興奮と感動を提供しています。山﨑さんは、このシリーズの主役として魅力的な熱演と感動的な演技を披露し、爽快なアクションシーンでも見事なパフォーマンスを見せてくれました」と称え、「キングダム」の王騎将軍のセリフ「童信、素質がありますよ」という言葉とともに、トロフィーを手渡した。

 英語で「皆さんこんにちは、山﨑賢人です。ここに来れてとても光栄です」とスピーチを披露した山﨑は、「今回このような賞をいただけて本当に嬉しく思います。『キングダム』という作品は自分にとってもすごく大切な作品の1つです。20代の7年間を『キングダム』という作品、信という役と共にもう一つの人生のように生きてきました。1人では、このような賞をいただくこともできなかったと思うので、『キングダム』を愛していただいている皆さんにこの場を借りて感謝を伝えたいです。ありがとうございます! 」と感謝の言葉を述べた。

 続けて、「日本の最高のスタッフ・キャスト、みんなで作り上げたからこそ、この賞をいただけたと思うので、チームを代表してこの賞をいただきたいと思います。(トロフィーが)すごく重いです! 今回初めてニューヨークの皆さんに大スクリーンで『キングダム』を観てもらえること、本当に嬉しく思います。これを機に海を越えて『キングダム』が皆さんに愛してもらえたら嬉しいです」とトロフィーを高らかに掲げた。

 山﨑のコメントと、本編上映後に行われたQ&A(一部)は以下の通り。

【山﨑賢人】

ニューヨークの皆さんが温かく迎えてくれたので、すごく楽しかったです。

日本ではなかなか聞かれないような角度の質問も多くて、また違った角度で自分の中でも「キングダム」の魅力を伝えられたかなと思います。

改めて今回、ニューヨークの皆さんに観てもらえて凄く嬉しかったです。ニューヨークの皆さんに今日観ていただいて、もっともっとキングダムの面白さが広がっていったらいいなと思います。

これだけ心震わされて熱くなれる作品なのでぜひ映画館の大スクリーンで観てほしいし、日本のエンターテインメントの最高峰だと思うので、シンプルに映画館に楽しみにきていただけたらいいなと思います!

【上映後のQ&A(一部)】

Q:この7年間、あなたは信というキャラクターを演じてきました。7年前に最初に映画「キングダム」が始まったとき、7年間もこの役を続けることになると思いましたか?

山﨑:1作目を作ったときには、今観ていただいた『大将軍の帰還』は決まっていなかったのですが、ここまで作ることを目指してやってきました。1作目が終わったときにもう1つの人生だと想いながら気持ちを込めて演じてきたので、「俺は天下の大将軍になるのに、なんでここで撮影が終わってしまうんだ」と信の人生が一旦ストップしてしまうという矛盾にもがいていましたが、今はここまで信を演じることができて本当に幸せに思います。

Q:世界中で愛される信の魅力は何だと思いますか?

山﨑:すごくまっすぐで嘘がない、気持ちのいい人間だからかなと思います。自分自身も信からまっすぐな部分や気持ちに影響を受けて自分もそうでありたいと思っていたので、観ていただいた皆さんもその信のまっすぐさに心動かされているのかなと思います。

Q:信というキャラクターを演じる中で、自分自身も成長したと感じる部分はありますか? 信からご自身は何を学びましたか?

山﨑:信が天下の大将軍を目指すように自分自身も俳優としてすごい俳優になりたいなという気持ちがあって、信は強くなるために剣の修行をしますが、俳優としてはアクションの練習やできる準備はしっかりするなど、すごく信と自分がリンクするところはたくさんあります。

その他にも、信とえい政の関係性や信と王騎将軍の関係性と同じように、えい政を演じた吉沢亮くんとは同世代の友達だけど一緒に俳優として上を目指していく存在、王騎将軍を演じた大沢たかおさんは大先輩でいろんなものを与えてくれる方……、自分自身との関係とも似ていて、素直に信と同じようにまっすぐ向き合うことで信を演じられたのかなと思います。

Q:他の役と比べて、どれくらい楽しかったですか?

山﨑: 20代は、信しか演じてないくらいなので比べるまでもないというか、それくらい信はもう1人の人格のような感覚。すごく体を動かすことが好きなので、信として一緒に体を動かすことも楽しい要素の一つでもあるし、キングダムは本当に面白いので、すごく楽しいです!

Q:私たちが見てきた劇中の素晴らしい風景について少し教えてください。どうやって撮影実現したのですか?

松橋真三プロデューサー: 撮影はコロナ真っ最中だったので日本から出ることができなかったんです。本当は中国の雄大な景色で撮りたかったのですが、それが適わなかったため日本で相応しい場所を探しました。

ただ、中国の雄大な景色は撮影したかったので、リモートで中国のスタッフと打ち合わせをしながら中国パートの撮影をしてもらい、素材を後々合体させる作業をしながら撮影をしました。

同じ1枚の画の中に手前は日本で後ろは中国になっているものなどもあり、さまざまな工夫を凝らして撮影しました。

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