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不朽の感動作「リトル・ダンサー」23年ぶりにスクリーンで蘇る デジタルリマスター版、10月4日公開

映画.com 2024年7月23日 10時0分

 「リトル・ダンサー」のデジタルリマスター版が、10月4日から公開されることが決定。いまもなお多くの人に愛される不朽の感動作が、23年ぶりにスクリーンで色鮮やかに蘇ることになった。あわせて、ティザービジュアルが披露された。

 2000年9月29日に本国イギリスで公開された本作は、500万ドルという低予算にも関わらず、世界の映画祭で高い評価を受け1億ドル超えの大ヒット。日本でも2001年1月27日から公開されると、ひたむきに夢を追いかける少年ビリーの煌めく姿に多くの観客が胸を熱くした。

 本作の魅力は、11才の少年ビリーが偏見にめげず環境に負けず、夢を実現する姿。コロナ禍を経て価値観が多様化した今は、誰もが自分の環境に縛られることなく可能性に賭けることができる時代。だからこそ、夢をあきらめない少年ビリーの姿は、23年前以上に私たちの胸を震わせる。勇気や情熱の大切さを伝えてくれる本作は、時代を超えてもなお多くの人にとっての観るべき1本になるはずだ。

 監督は、本作で映画監督デビューとなったスティーブン・ダルドリー。「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」(2011)、「愛を読むひと」(2002)、「めぐりあう時間たち」(2008)など上質なドラマの名手として知られる名匠だ。

 バレエ・ダンサーを夢見る主人公のビリーを演じたのは、「ロケットマン」(2019)、「異人たち」(2024)など今もなお数多くの作品に出演し続ける実力派俳優ジェイミー・ベル。当時13歳だったベルは、2000人を超える候補者の中からオーディションで選ばれた。ビリーにとって踊ることは、自分を表現する手段。軽やかな動きでなく、力強く激しく「これが僕のバレエなんだ」と訴えてくるダンスシーンの数々が圧巻。父親にバレエを反対された怒りをダンスにぶつけるシーン、町中を踊りまわるシーンなど、新人ながら希望や悲しみ、様々な感情をダンスに乗せて素晴らしい演技を披露し、本作がカンヌ国際映画祭監督週間クロージングで上映されるやいなや、“無名の少年が一夜にしてスターに!”と大絶賛された。

 共演は「ハリー・ポッター」シリーズのモリー・ウィーズリーなどで知られるベテラン俳優のジュリー・ウォルターズ。ビリーにバレエの楽しさを教えてくれるウィルキンソン先生を熱演し、第73回アカデミー賞助演女優賞にノミネートを果たした。さらに「マーベルズ」のゲイリー・ルイスがビリーの父を演じ、世界的バレエ・ダンサーのアダム・クーパーが特別出演している点も見逃せない。

 音楽は70年代に一世を風靡したグラムロックのT・レックスによる名曲の数々、ザ・クラッシュやザ・ジャムの人気楽曲などを使用。これらがビリーの感情に寄り添うように鳴り響くのも本作の魅力といえるだろう。

 「リトル・ダンサー」デジタルリマスター版は、10月4日から新宿ピカデリーほか全国公開。なお、7月26日よりランダムポストカード(全4種)1枚付きムビチケカードの発売が決定している(特典はなくなり次第終了)。

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