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イーストウッド×サタジット・レイ×南インド=森と巨象のウエスタン! 「ジガルタンダ・ダブルX」9月13日公開

映画.com 2024年7月24日 13時0分

 鬼才カールティク・スッバラージ監督作「ジガルタンダ・ダブルX」が、9月13日から新宿ピカデリーほかにて公開されることが決定。あわせてポスタービジュアルと場面写真が披露された。

 「ピザ 死霊館へのデリバリー」でデビューし、その才気でタミル語ニューウェーブ映画の寵児となったスッバラージ監督。新作は、1970年代のインド南部タミル地方が舞台。70年代風レトロファンクが炸裂し、熱を帯びたグルーヴの中で激烈な社会批評を含んだドラマが展開し、最後に映画という芸術に対する特大の愛が語られる。

 警察官採用試験に受かったキルバイは、血を見ると気を失うこともある小心者。着任を間近に控えたある日、不可解な殺人事件に巻き込まれ、自身が牢に繋がれることになる。彼は、警察官への復帰の条件として、政界に強いコネクションを持つ悪徳警視ラトナクマールから、マドゥライ地方のギャングの親分シーザーの暗殺を命じられた。

 シーザーに近づくために、彼はサタジット・レイ門下の映像作家と身分を偽り、シーザーを主演にした映画の監督の公募に名乗りを上げる。クリント・イーストウッドの西部劇が大好きなシーザーは、キルバイを抜擢し、そこから2人の運命は思いもよらない方向に転がり始め、西ガーツ山脈を舞台にした森と巨象のウエスタンの幕が上がる。

 主演は、超売れっ子のダンス振付師から始まり自ら監督する作品の中で主演をこなすまでになったラーガバー・ローレンス。そして、ヒット作連発の監督から性格俳優に転身したS・J・スーリヤー。このクセの強いコンビに「グレート・インディアン・キッチン」で鮮烈な印象を残したニミシャ・サジャヤンが絡んでいく。

 「ジガルタンダ・ダブルX」は、9月13日から新宿ピカデリーほか全国公開。

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