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第81回ベネチア国際映画祭がラインナップを発表 目玉は「ジョーカー2」

映画.com 2024年7月25日 7時0分

 第81回ベネチア国際映画祭のラインナップが発表され、映画ファンの注目を集めている。今年の目玉は、何と言っても大ヒット映画「ジョーカー」の続編「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」だ。

 映画祭の芸術監督を務めるアルベルト・バルベラは、「『ジョーカー2』はただの続編ではない。これは新たな視点からジョーカーの内面を掘り下げるものであり、トッド・フィリップス監督のオリジナリティが光る作品だ」と絶賛。前作「ジョーカー」は、アーサー・フレックという男がどのようにしてジョーカーへと変貌を遂げていくのかを描き、社会問題にも切り込んだ意欲作として高い評価を得た。続編では、その物語がさらに深化するものと期待されている。

 「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」では、前作に引き続きホアキン・フェニックスがアーサー・フレック(ジョーカー)役を演じるほか、新たにレディー・ガガがハーレイ・クイン役で出演。ハーレイ・クインは、もともとはバットマンの宿敵ジョーカーのガールフレンドとして登場したキャラクターだが、近年は単独作品も制作されるなど人気を博している。レディー・ガガがどのようにハーレイ・クインを演じるのか、大いに注目だ。

 「ジョーカー2」以外にも、ベネチア国際映画祭には注目作が目白押しだ。ダニエル・クレイグ主演によるウィリアム・S・バロウズの小説を映画化した「QUEER(原題)」は、鬼才ルカ・グァダニーノ監督がどのような世界を見せてくれるのか興味深い。また、20世紀を代表するオペラ歌手マリア・カラスの伝記映画「MARIA(原題)」では、アンジェリーナ・ジョリーが主演を務める。監督は「ジャッキー」のパブロ・ラライン。

 第81回ベネチア国際映画祭は、現地時間8月28日から9月7日まで開催。コンペティション部門の出品作は、以下の通り(並びは発表順/日本作品のノミネートはなし)。

「THE ROOM NEXT DOOR」(原題)/ペドロ・アルモドバル監督
「CAMPO DI BATTAGLIA」(原題)/ジャンニ・アメリオ監督
「LEURS ENFANTS APRÈS EUX」(原題)/ゾラン・ブケルマ監督、ルボビック・ブケルマ監督
「THE BRUTALIST」(原題)/ブラディ・コーベット監督
「JOUER AVEC LE FEU」(原題)/デルフィーヌ・クーリヌ監督、ミュリエル・クーリヌ監督
「VERMIGLIO」(原題)/モーラ・デルペロ監督
「IDDU (SICILIAN LETTERS)」/ファビオ・グラッサドニア監督、アントニオ・ピアッツァ監督
「QUEER」(原題)/ルカ・グァダニーノ監督
「KJÆRLIGHET (LOVE)」/ダーグ・ヨハン・ハウゲルード監督
「APRIL(原題)」デア・クルムベガシビリ監督
「THE ORDER」(原題)/ジャスティン・カーゼル監督
「MARIA」(原題)/パブロ・ラライン監督
「TROIS AMIES」(原題)/エマニュエル・ムレ監督
「KILL THE JOCKEY」(原題)/ルイス・オルテガ監督
「JOKER: FOLIE À DEUX」(原題)/トッド・フィリップス監督(邦題は「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」)
「BABYGIRL」(原題)/ハリナ・ライン監督
「AINDA ESTOU AQUI (I’M STILL HERE)」/ウォルター・サレス監督
「DIVA FUTURA」(原題)/ジュリア・シュタイガーバルト監督
「HARVEST」/アティナ・ラシェル・ツァンガリ監督
「QING CHUN GUI (YOUTH - HOMECOMING)」/ワン・ビン監督
「STRANGER EYES」/ヤン・シュウホワ監督

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