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デッドプール、ウルヴァリンへの愛あるイジリを、過去作で振り返り!

映画.com 2024年7月25日 9時0分

 マーベルコミック原作の異色ヒーローアクション「デッドプール」のシリーズ第3弾「デッドプール&ウルヴァリン」が7月24日、全米公開に先駆け、世界最速で日本公開された。おしゃべりな“俺ちゃん”と寡黙な一匹狼の正反対コンビが、いかなる共闘を繰り広げてくれるか、期待は高まるばかりだ。

 彼らが初めて出会った「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」は、「デッドプール」シリーズとは異なる時間軸ではあるが、それでも両者に深い因縁があるのは間違いなく、「デッドプール」「デッドプール2」では、主人公のウェイド・ウイルソン/デッドプール(ライアン・レイノルズ)が、ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)をイジるシーンがたびたび登場している。

 そこで、ディズニープラスで配信中のシリーズ2作品から、デッドプールが贈る“ウルヴァリンへの愛あるイジリ”を振り返りたい。どう考えても、デップー、ウルヴァリンのこと好きでしょ?

※以下、「デッドプール」シリーズのネタバレとなりうる箇所がありますので、未見の方は十分にご注意ください。

●「デッドプール」(2016年公開/監督:ティム・ミラー)

<あらすじ>

 好き勝手に悪い奴らをこらしめ金を稼ぐ、ヒーロー気取りの生活を送っていた元傭兵のウェイド・ウイルソンは、恋人ヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)との結婚を決意し、幸せの絶頂にいた矢先、ガンで余命宣告を受ける。謎の組織からガンを治せると誘われたウェイドは、そこで壮絶な人体実験を受け、驚異的な治癒能力と不死の肉体を得るが、醜い身体に変えられる。ウェイドは、赤いコスチュームを身にまとった“デッドプール”となり、人体実験を施した張本人のエイジャックス(エド・スクレイン)の行方を追う。

<「デッドプール」映画化は、ウルヴァリンのおかげ?>

 デッドプールが“第4の壁”を破り、観客に直接語りかけるのが、本シリーズの大きな魅力。映画の序盤には、デッドプールが陽気にエイジャックス(本名はフランシス)襲撃計画を立てながら、「観客の皆さん、こう思ってるでしょ。映画を作るために、誰にゴマすったかって。秘密だけど、ウルヴァリンって人。下の方まで毛がモジャモジャな例のお方だよ」と早速、ウルヴァリンをイジり倒す場面が!

<ヒュー・ジャックマンも、イジりの対象に!>

 また、誘拐されたヴァネッサの救出に向かうため、装備を整えるシーンでは、大量の銃器とともに、08年に“最もセクシーな男”に選ばれたジャックマンが表紙を飾る米ピープル誌が一瞬登場。ちなみに、レイノルズも10年に同じく、最もセクシーな男に選ばれている。エイジャックスとの戦いに勝利し、ヴァネッサがデッドプールのマスクを外すシーンでは、ウェイドの顔に、ジャックマンのお面がホチキスで貼り付けられていた。

●「デッドプール2」(18年公開/監督:デビッド・リーチ)

<あらすじ>

 最愛の恋人ヴァネッサを取り戻し、お気楽な日々を送るウェイドだったが、ある日突然、ふたりに悲劇が襲いかかる。自責の念に苛まれるウェイドの前に、未来からやってきたマシーン人間のケーブル(ジョシュ・ブローリン)が出現。ヴァネッサの希望を受け止め、良い人間になることを決意したデッドプールは、ケーブルが命を狙う謎の力を秘めた少年を守るため、強運の持ち主であるドミノ(ザジー・ビーツ)ら特殊能力をもったメンバーを集めたスペシャルチーム「Xフォース」を結成する。

<「LOGAN ローガン」の高評価に恨み節?>

 公開前年の17年には、ウルヴァリンの最期を描いた「LOGAN ローガン」(監督:ジェームズ・マンゴールド)が公開され、興行・批評両面で成功をおさめた。これを受けて、「デッドプール2」冒頭で、デッドプールは「くたばれ、ウルヴァリン。おれの真似してR指定映画を作り、ラストで死んで、ハードル上げやがった。ふざけた奴だ、こうなりゃ、今回は俺ちゃんも死んでやる」と恨み節をさく裂させ、実際に命を絶とうとするが、驚異的な治癒能力と不死の肉体のおかげで、体がバラバラになりながらも復活を遂げる。

<ついに、ウルヴァリンご本人と邂逅?>

 また、ミッドクレジットシーンでは、ケーブルが残した小型タイムマシンを使って、デッドプールが時間旅行しながら、過去の汚点を修正する場面も。異なる時間軸で描かれた「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」の世界にも侵入し、ウェポンXIに改造された別世界のウェイド/デッドプール(演じるのはレイノルズ)を抹殺した。同じシーンには、アーカイブ映像を使用したウルヴァリンの姿もあり、ジャックマンが「デッドプール」映画シリーズに初めて出演。クレジットはなかったが、エンドクレジットの「ご支援に感謝」欄の筆頭に、その名前が刻まれている。

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