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黒沢清監督、菅田将暉主演「Cloud クラウド」予告公開 [Alexandros]が書き下ろし楽曲「Boy Fearless」を提供

映画.com 2024年7月26日 7時0分

 黒沢清が監督・脚本を務め、菅田将暉を主演に迎えた映画「Cloud クラウド」の予告編が公開された。ロックバンド[Alexandros]が、予告編でも流れるインスパイアソングとして、書き下ろし楽曲「Boy Fearless」を提供した。

 今年の第81回ヴェネチア国際映画祭でのワールドプレミア上映が決まっている本作は、憎悪の連鎖から生まれる“集団狂気”を描いたサスペンススリラー。「誰かに狙われている――?」転売で稼ぐ吉井の仕事が軌道に乗り出した矢先、周囲で不審な出来事が重なり、これまでの「日常」が壊されていく。「ラーテル」というハンドルネームを使い、転売で稼ぐ主人公・吉井良介を菅田が演じ、吉井の謎多き恋人・秋子役を古川琴音、吉井に雇われたバイト青年・佐野役を奥平大兼、ネットカフェで生活する男・三宅役を岡山天音、吉井が働く工場の社長・滝本役を荒川良々、そして吉井を転売業に誘う先輩・村岡役を窪田正孝が演じている。

 年間約200本もの映画を鑑賞するほど映画好きで有名な川上は、かねてより黒沢清監督の大ファン。インスパイアソングのオファーを受けて今回のコラボレーションの依頼を即決。不気味なギターリフと焦燥感を煽るような重低音で構成された楽曲「Boy Fearless」を作り上げた。

 楽曲を聞いた黒沢監督は「 [Alexandros]の曲を聞き、凄いスピードで物事が次々と進行する快感と不安とを同時に感じました。もっと先が知りたい、でも知るのが恐い… それはまさに私がこの映画で観客に味わって欲しかった感情そのものです。見事という他ありません。映像だけではどうしても曖昧になってしまう表現を、音楽は時に驚くほど正確に伝えることができるのでしょう」と称賛する。また「Boy Fearless」が、9月18日にリリースされる[Alexandros]の最新シングル「SINGLE 2」に収録されることも決定した。

 予告編は、<転売ヤー>としての日常を送る吉井(菅田)の日常を活写するシーンからスタート。ただ自分の利益を求め、手段を選ばない吉井が無自覚にばら撒いた“憎悪”に対する言葉たちがネット社会の闇へ吸収され、気がつけばネット社会で憎悪の標的になっていた。「どんどん、沸き上がってる。同じような人間が。空の雲みたいに。」と、映画のタイトルを連想させるような意味深なセリフが差し込まれると舞台は一変。見えない悪意が暴走し、実体化した匿名の狩りゲームが勃発し、標的となった吉井に次々と危険が降りかかるスリリングな映像となっている。

 「Cloud クラウド」は、9月27日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。

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