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【「このろくでもない世界で」本日公開】ソン・ジュンギは撮影現場でも“兄貴”だった 優しいハグも収めた貴重映像披露

映画.com 2024年7月26日 9時0分

 ソン・ジュンギが出演を熱望し、第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に公式出品された「このろくでもない世界で」が、本日7月26日に公開を迎え、貴重なインタビューやメイキングを収めたコメンタリー映像が披露された。

 ある地方の暴力が蔓延る町で貧困にもあえぐ18歳の少年・ヨンギュ(ホン・サビン)と、彼の絶望漂う瞳にかつての自分を重ねた裏社会の男・チゴン(ソン・ジュンギ)。傷だらけのふたりが交錯した時、彼らの運命は思わぬ方向へ猛スピードで走り出す。18歳の若さにして、どこにも行き場がないこの世のデッドエンドにぶち当たってしまったヨンギュ。地元の犯罪組織のリーダー・チゴンを頼らざるを得なかったヨンギュは、彼のもとで犯罪に手を染めていく。

 映像では、出演者のホン・サビン、ソン・ジュンギ、キム・ヒョンソと、キム・チャンフン監督を含めた4人が、撮影時の印象や本作のキャラクターについて説明している。ホン・サビンは本作で長編初主演となるが、キム・チャンフ監督はオーディションの際「初めて会った時、言葉にできない独特な雰囲気があった。セリフを聞きながら、彼がヨンギュだと思った」と語る。

 ソン・ジュンギは、ホン・サビンのことを「元々実力のある舞台俳優として有名」だから知っていたという。映画の中でも「俺のことは兄貴(ヒョン)だと思え」と兄弟のような間柄で徐々に通じ合う2人だが、現場でもその“兄弟関係”を築いたようで、激しいアクションの撮影の後などは、カットがかかるやいなや、ソン・ジュンギはすぐにホン・サビンを抱き寄せ「痛かっただろう」とハグをする優しい兄貴の瞬間が収められている。

 また、ヨンギュの義妹ハヤン役を演じ、百想芸術大賞では新人演技賞を見事受賞したキム・ヒョンソについては、ソン・ジュンギは「いろんな方法で自分を表現するアーティスト。全てを備えた人」と絶賛。キム・チャンフン監督も「強烈なエネルギーとタフなイメージ。常に圧倒された」と賛辞を惜しまない。

 そんななか、ホン・サビンは「すごくファンだったので、緊張した」と主演らしからぬ微笑ましいコメントをしている。そんな新人離れしたキム・ヒョンソも舌を巻いたのが、グローバルスターのソン・ジュンギだ。「おお、ヒョンソ!と優しく言っていた方が、急に目つきが一変するので鳥肌が立ちました」。一触即発なヒリヒリした物語とは異なり、実際にはお互いをリスペクトし合うクリエイティブな現場だったようだ。

 そのほかにも、傷跡の特殊メイクを施す様子や、撮影時の貴重な裏側をたっぷり見ることができる映像となっている。

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