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「JO1」川西拓実、木全翔也、金城碧海&「FANTASTICS」佐藤大樹、中島颯太、瀬口黎弥が語り尽くす「逃走中 THE MOVIE」の魅力

映画.com 2024年7月27日 8時0分

 フジテレビ系列のバラエティ番組「逃走中」をドラマ映画化した「逃走中 THE MOVIE」が、7月19日から全国で封切られた。今作では、「JO1」×「FANTASTICS」のコラボが実現。出演した「JO1」の川西拓実、木全翔也、金城碧海、「FANTASTICS」の佐藤大樹、中島颯太、瀬口黎弥が今作の魅力を熱く語り尽くした。

 「逃走中」は、ハンターから逃げた時間に応じて逃走者は賞金を獲得できるが、つかまれば賞金はゼロになるという一攫千金ゲーム。番組スタートから20周年を記念して製作された劇場版では、高校の陸上部で友情を育みながら、現在はバラバラになってしまった6人が「逃走中」に参加。しかし「逃走中」が何者かに乗っ取られ、命懸けのゲームへと発展していく中で、生き残りをかけた6人が超危険なミッションに挑む姿を描く。

 出演が決まった際、6人が一様に前向きな姿勢だったことがうかがえる。川西は当初、ドッキリ番組だと勘繰ったそうで、「これ絶対にドッキリだと思って(笑)。でも『陸上のシーンがあるのでトレーニングをしてもらいます』と言われて……。陸上の練習へ行ったら、ちゃんとした練習だったんです。本当なのかな? と思いながら衣装合わせをしたりして。日が経つごとにこれは現実なんだ、嘘じゃないんだ! というのを実感していきました。本当に20周年の大きな舞台で僕たちがメインキャストとしてやらせていただけるのは、とても光栄でありがたいなと思いました」と明かす。

 佐藤も「めちゃくちゃ嬉しかったですし、僕自身、バラエティの『逃走中』に参加させていただいたことがあって、その時は反響がすごかったんです。一時期、子どもたちのヒーローになれたかなって思えたんですが、またヒーローになれるチャンスが来てすごく嬉しかったです」と語り、撮影を心待ちにしていたようだ。

 ほかの4人も脚本を読み、気持ちが前のめりになっていったようだ。「ゲーム内容の変更とか、ストーリーに深みを持たせるシーンも多く、読んでいて子どもから大人まで楽しめる作品になるんじゃないかなと思いました」(木全)、「仲のいい6人組の学生時代の話もあるし、そこからの互いの成長した姿や絆みたいなものが描かれているので、学生の方や同じ境遇の方に刺さる内容なのかなと思っています」(金城)、「ストーリーのある逃走中ってどういうことなんだろう? と想像つかなかったですが、登場人物一人ひとりのストーリーがしっかり深く描かれていたので、台本を読んでいくうちに世界観にのめり込みました。すごく勇気をもらえる物語でした」(中島)、「脚本をひと通り読ませてもらった時に、西園寺陸というキャラクターがものすごく好きになって、愛せたということが僕にとって大きかったなと思います。皆と役として顔を合わせた時にすごく調和していると感じました。おかげで撮影をしながら陸をブラッシュアップさせて、僕なりの陸が演じられたなと思います。陸を演じることができて良かったです」(瀬口)。

 今作で、6人をはじめとする登場人物たちをまとめ上げていったのが、メガホンをとった西浦正記監督だ。数々のヒットドラマを手がけてきたほか、映画では「劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」(2018)を累計興行収入92.3億円の大ヒットに導いたことは記憶に新しい。川西らは、西浦監督との仕事をどのように感じているのだろうか。

川西「すごい監督ですし、最初はちょっと怖かったんですが、見た目とギャップのある話しやすさがありました。JO1の話もたくさんしていただいて……。僕が一番印象に残っているのは、お芝居をするときにどういうところが感情や動きの引き金になっているのかなど、そういう細かいところまで指導していただいたのはすごく助かりました」

木全「とってもいい方です。アドバイスもすごく的確。最初は少し怖い人なのかなというイメージがあったんですが、ふざける時は一緒にふざけてくれる存在でした」

金城「結構陽気な方なんです。とても面白かったのが、僕がハンターの下をスライディングで滑り抜けるシーンがあったんです。その時に、僕がいた穴みたいな場所があったんですが、段取り中に『そこの穴から勇吾(金城の役名)が来るよね。そこのアナと雪の女王をして…。で、そこでアナと雪の女王が完成するんだよね』みたいなことを仰っていたのですが、誰も突っ込まないんです(笑)。え、監督ってボケたりするんやって。僕も何も言えなかったのですが、周りを見たら、皆も『はいはい』と真剣に聞いていて、真剣に聞くとこちゃうよ! みたいな(笑)。すごく場を和ませてくれました」

瀬口「僕、本当に西浦監督が大好きなんです! 意見をしっかり言ってくださるし、僕の意見もしっかり受け止めてくださる。いいものはいい、ダメなものはダメってはっきり言ってくれるので、僕がいいものを出した時の『良かった』という監督の言葉は、自分のモチベーションにもなりました」

 西浦監督との厚い信頼関係により、撮影現場が良い雰囲気になっていったことは想像に難くない。だからこそ、それぞれにとって印象に残っているシーンを聞いてみた。

川西「僕は終盤の走るシーンで、(陸上部の)円陣の『GO!GO!』ってやつを皆の顔を思い浮かべてやっていたんです。その時、僕の勘違いかもしれませんが、段取りで監督が泣いていたんですよ! その光景を見て『うっ』ってきちゃって。そのシーンは、(陸上部が)6人いるので『GO』を6回言うのですが、監督の顔も浮かんできちゃって。心から感情的になれたので、僕はあのシーンが心に残っています」

佐藤「アクションではないのですが、ハンターと絡むシーンが普通の映画の撮り方とはちょっと違って苦戦した部分がありました。掴まれるタイミング、逃げている感じや追われている感じを出すのが大変でしたね。あとは、大和(川西)とのシーンが多かったのですが、どのシーンもちゃんとお芝居を受けてくれるし120%で僕に意識を向けてくれたので、ふたりのシーンはどれも印象に残っています」

中島「瑛次郎という役は、表に出さない、セリフがないところにも大切な部分もありました。そこをどう演技に落とし込むかが難しいところでした。ネタバレになってしまうので全ては言えませんが、瑛次郎の皆への思いというのをしっかり観てほしいなと思います。自分の思いを全て吐き出すシーンが後半にありますが、僕の人生で初めての経験でもあり、番印象に残っています。スタッフさんも監督も付き合ってくださいましたし、挑戦できたことはありがたかったです」

 ふたつの人気グループから3人ずつ出演しているわけだが、これまで6人が話してきた通りグループという枠組みが良い意味で取っ払われた印象が、本編からもにじみ出ている。それは、当人たちが誰よりも理解しているはずだ。

川西「初対面の時から皆さん本当にいい方で、面白くて……。年はそんなに離れていないので、ノリとかも合わせていただいて楽しかったです。譲司役の佐藤大樹さんと共演させていただいて……、僕は大樹くんの出ているドラマとかを観ていたので共演できてすごくうれしかったです」

佐藤「今まで演じてきた役、携わってきた作品の中で一番ファンタジーな要素があったので、感情を持っていくのがなかなか難しかったです。でも、気心知れたメンバーと、JO1の3人と一緒にできたことで、それを乗り越えられました。大金をかけて逃げるって、今までの人生で経験したことのないこと。今まで演じてきた役は昔こういうことがあったな…、あんな人がいたな…と参考にすることが出来たのですが、今回はそれがなかった。自分でいちから作り上げたオリジナルキャラクターっていうことが一番の違いかなと思います」

 伸びしろが計り知れない6人の、今しか表現することができない世界観を堪能してもらいたい。

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