8月9日から、東京・虎ノ門ヒルズ「TOKYO NODE（東京ノード）」で開幕する体験型エキシビション「Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡」の記者発表会が8月8日に開催され、Perfume（あ～ちゃん、かしゆか、のっち）が登壇。3人が25年のキャリアを振り返りながら、本展や新アルバムについて語り合った。
今年9月に結成25年目、メジャーデビュー20年目に突入するPerfume。「25年間、Perfumeとして続けられるとは本当に思ってなかった。 最初に広島でユニットを組んだ時は10歳や9歳で、漠然と歌手になりたいと言ってたけど、皆さんと一緒に時間を過ごして、25年をこうやってたくさんの方とお祝いできることが本当にうれしい」（かしゆか）、「25年って言われると、長く活動されてる偉い人っていう感じの印象が自分の中ではあるんですけど、私たちは偉くもないし、何にも変わってない。でも、私たちがこの25年出会ってきた色々な方々に支えられて、みなさん愛を持って私たちに接してくださった。お祝いしたいと言ってくれる人がいてくれることが、何より25年私たちがやってきた行いの結果だなって。神様も見ててくれてありがとうって思います」（あ～ちゃん）、「ものすごい数字のところまで来てしまったなという気持ち。 10年前にも会見させていただいて、そこからまた10年経つなんて本当に思ってなくて。周りの方たちに支えられて、今こうして3人楽しく一緒に活動できているので、本当に感謝感謝の限りです」（のっち）と、3人それぞれが感慨深げに思いの丈を述べる。
結成25周年イヤーの皮切りとなる体験型エキシビション「Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡」は、Perfumeの驚異的な「身体性」とその舞台を支えるクリエイターたちの「テクノロジー」それぞれが研鑽されて生まれる“奇跡の同期(シンクロ) ”をテーマに、これまでのステージの数々を再現するもの。本展の総合監修にはPerfumeの振り付け・ライブ演出を手掛けるMIKIKO、インスタレーションには真鍋大度、クリエイティブコレクティブ・Rhizomatiksなど、“チーム・Perfume”に長年携わるメンバーが参加し、圧倒的な表現でPerfumeの25年の歴史とその舞台裏を紐解いていく。
3600もの球体ひとつひとつにレーザーを照射し、Perfumeの代名詞と言えるAポーズを3Dシルエットで浮かび上がらせるRhizomatiksの新インスタレーションが、本展のシンボル作品だ。「一番最初のお部屋のインスタレーションは、ライブで、Xとかでつぶやいてくれたみんなの言葉が粒となって、私たちが出来上がるっていう演出というのをよくやってるんですけども、それを具現化というか、可視化したもの。その1粒1粒がものすごい量なんです。1体1200球ぐらい、全部で3600球あるんですけど、その、ちっちゃな玉一つずつにレーザーがちゃんと当たるように、キャリブレーションするのにとても時間かかったらしいです。1週間ぐらい、最強の技術者がゴリゴリにやって、それでも今日までまだやりよるっていうけ、驚きじゃろ」とあ～ちゃんが紹介。
一足早く同展を体験した3人は、はしゃぎながらそれぞれのブースの見どころを解説、スタッフやファンへの愛と感謝の言葉ととともに「こんなディスコグラフィができるとは思ってなかったんですけども、これができたならもう何も後悔ないわ、というぐらい、私たちの大アーカイブですので、皆さま見ていただければと思います」と呼びかけた。
そのほか、三角錐型スクリーンでPerfumeのパフォーマンスを多角的に鑑賞できるブース、モーションキャプチャーを用いて、観客がPerfumeのメンバーの目線でレーザーを操れるインタラクティブなコーナー、2015年にSXSWで披露された演出を体験できるインスタレーションなど、最先端技術を駆使した展示が繰り広げられる。デビューからの年表や、歴代のCD盤や写真、メンバー手書きのチラシやひろしまアクターズスクール時代の冊子など、ファン必見の貴重なアイテムも。最後のコーナーは、この秋発売の新アルバムの収録曲「IMA・IMA・IMA」が流れる架空のテレビ局スタジオがテーマのギャラリーとなっている。
また、新アルバム「ネピュラロマンス 前編」が9月20日にデジタル配信、10月30日に発売されることも発表され、メジャーデビュー記念日の9月21日には生配信も実施。12月28日からは全国のアリーナツアーを実施する。体験型エキシビション「Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡」は、8月9日～10月14日まで開催。