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ライアン・ゴズリング自ら過激なスタントに挑戦 レジェンドが集結した「フォールガイ」アクションの舞台裏

映画.com 2024年8月8日 20時0分

 ライアン・ゴズリングが主演を務める「フォールガイ」の特別映像が公開された。デビッド・リーチ監督が自らの出自であるスタントマンを主人公に規格外アクションで魅せる本作。ゴズリングとスタント界のレジェンドたちがアクションに挑む姿を収めている。

 大けがを負い一線を退いていたスタントマン コルト・シーバース(ゴズリング)。ひょんなことからハリウッドの撮影現場に舞い戻ることになったコルトは、そこで監督を務める元カノのジョディ・モレノ(エミリー・ブラント)と再会。ジョディに未練たっぷりのコルトは、彼女の気を引こうとアツいスタントを連発する。

 そんな中、幾度となく命がけのスタントダブルを請け負うも、過去にあっさりクビを切られた因縁の主役俳優のトム・ライダー(アーロン・テイラー=ジョンソン)が突然失踪してしまう。これを機にジョディとの復縁とスタントマンとしてのキャリアの復活を狙うコルトは、トムの行方を追う羽目になるが、思いもよらぬ事件に巻き込まれていって……。

 特別映像の冒頭で登場したゴズリングは「“スタントは任せた”と言いたいけど映画をリアルに見せるために僕も参加した」と話し、ビルの12階から落ちるスタントとシドニー・ハーバーブリッジを車で引きずられるスタントを自ら務めあげ、リーチ監督も「ライアンはアクションが得意だ」とその腕を絶賛している。

 本作では、ゴズリングのスタントダブル(代役)に4人の選りすぐりのスタントマンが立てられた。

 ドライバーを務めたのは、本作でキャノンロールという車を横転させるスタントでギネス記録を達成したローガン・ホラデイ。レーサー出身の彼は「レースで得ていた興奮を今はスタントで味わう」と語り、本作でも見事な回転や運転を披露している。

 続いて、ナイトクラブでの華麗な戦闘シーンで登場するのは、格闘や武道を担当したジャスティン・イートン。驚異の身体能力を見せつけ、リーチ監督も「彼の高いスキルには本当に驚いた」と驚嘆する。

 火だるまや車との接触などパルクール系のスタントを担当したのはベン・ジェンキン。過激なシーンを次々と成し遂げ、今作でチームを牽引したスタント・デザイナーのクリス・オハラは「ベン・ジェンキンは非凡な万能スタントマンだ」と激賞する。

 最後に登場するのは、ヘリコプターからの落下を担当したトロイ・ブラウン。「人生でも一大事だ。記録破りをしている仲間に加われて嬉しい」とギネス記録を達成したチームへの参加を喜び、ラスト45メートルからの大落下も華麗に決めてみせた。

 実は、ブラウンの父は落下の名手で伝説のスタントマンで、ブラウンはその背中を見て育った。「彼らの姿に刺激を受け、僕もトランポリンやジムでのトレーニング、飛び降りの練習を続けた。スタントは常に僕の人生の一部だったんだ。父のスタントをビデオで見るたびに、僕も派手なスタントをやりたいとずっと思ってきた」と語るように、父たちに憧れて家業とも言えるスタントを受け継ぐ形となった。

 自己最高の45メートルからの大落下を成功させた現場には、父も駆け付けていたという。ブラウンは「父から無線でグリーンライトの合図をもらった時は、本当に感無量だったよ」と偉業達成の瞬間を振り返る。

 リーチ監督も「トロイが驚異の記録を達成する瞬間を目撃できたのは特別な体験だったよ。生涯忘れられない光景だ」と明かしている。

 本作で優秀なスタントマンたちを率いたクリス・オハラは、リーチ監督とは約30年の付き合いで、毎日共にトレーニングし切磋琢磨した仲。「マトリックス」シリーズでは共にスタントマンを務め、リーチ監督がメガホンをとった「ワイルド・スピード スーパーコンボ」ではスタント・コーディネーターを担当した。

 リーチ監督は「安全なだけでなく、クリエイティブ面でのビジョンも達成することができるスタントをデザインするうえで、彼の豊富な専門知識は非常に有益だった」とオハラを信頼している。

 オハラの役職は従来の作品では「スタント・コーディネーター」と呼ばれてきたが、本作では「スタント・デザイナー」としてクレジットされている。オハラは「「スタント・デザイナー」という肩書は、長い間正当に定義されなかったこのポジションがようやく適切に定義されたという証しだ」とスタントマンの地位向上を望むと共に、この新しい肩書を歓迎している。

 「フォールガイ」は8月16日から公開。

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