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ガザで死亡した子どもは約1万5000人「忘れない、パレスチナの子どもたちを」10月4日公開 パレスチナ人映画監督モハメッド・サワフとマイケル・ウィンターボトム共同制作

映画.com 2024年8月13日 17時0分

 パレスチナ人映画監督モハメッド・サワフとマイケル・ウィンターボトムの共同製作による追悼ドキュメンタリ―映画「忘れない、パレスチナの子どもたちを」が10月4日公開される。

 2021年5月の11日間でイスラエル軍の空爆により少なくとも67人のガザの子どもたちが死亡。昨年の10月7日にはハマスとイスラエル軍の対立が激化し、未だ停戦の兆しが見えないまま今も犠牲者が増え続けている。ガザ保健省の2024年5月6日の発表によると、死亡者数はおよそ3万5034人で、そのうちの4割にあたる約1万5000人が子どもだとされている。

 攻撃が起こった当時、ニュースを見たイギリス人映画監督のウィンターボトムは、パレスチナ人映画監督のサワフと協力し、これらの若い犠牲者を追悼する映画を作ろうと決意。1か月後に本作の撮影を開始した。

 音楽は「メッセージ」のマックス・リヒター。アーカイブと個人の証言を通じて、世界中の子どもたちとほぼ同じ希望、夢、野心を持つ、男の子や女の子としてそれぞれの子どもたちの物語を語る。

 本作製作について、サワフ監督は「戦争の厳しさにもかかわらず、撮影中に家族の話を聞き、子どもたちを失った悲しみを目の当たりにしたとき、彼らの反応は戦争そのものの経験よりも私たちにとってつらいものでした」と振り返り、ウィンターボトムは「遠い国の戦争について聞いても、あまり心配しないのは簡単です。この映画は、子どもたちと、彼らを悲しむ家族に声を与えようとしています。人々が彼らの話を聞けば、彼らは忘れ去られることはないでしょう」とメッセージを寄せている。

 10月4日から、新宿K’s cinema、アップリンク吉祥寺、アップリンク京都ほか全国順次公開。アップリンクでは、本作を鑑賞した入場者1人に対し、100円をガザに寄付する。

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