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「グロリア」「きみに読む物語」の米女優ジーナ・ローランズさん死去

映画.com 2024年8月15日 18時0分

 米女優ジーナ・ローランズさんが8月14日、94歳で死去した。「きみに読む物語」や「グロリア」などの映画で知られ、夫のジョン・カサベテス監督とのコンビでも高く評価された。

 ローランズさんは1930年、ウィスコンシン州に生まれた。州議会議員の父と画家の母のもとで育ち、奨学金を得て演劇を学んだ。54年、演劇学校で知り合ったカサベテス監督と結婚。ブロードウェイで「七年目の浮気」に抜擢され、次作「夜の真中で」は1年半のロングランを記録し、スターの仲間入りを果たした。

 57年に映画界入りし、たくましく心優しい女性を演じることが多かった。74年の「こわれゆく女」と80年の「グロリア」では夫が監督を務め、いずれもアカデミー賞主演女優賞にノミネート。カサべテス監督とは「ラブストリーム」など10本もの作品でタッグを組んだ。

 50年代からテレビドラマにも多数出演。テレビシリーズ「87分署」ではレギュラーを務めた。2004年の「きみに読む物語」では物語の鍵を握る老女を好演し、幅広い世代から支持された。晩年まで独特の貫禄ある演技を見せている。

 89年に夫と死別した後も女優として活躍を続け、息子のニック・カサベテスも俳優兼監督として活躍している。晩年はアルツハイマー病を患いながらも穏やかに過ごしていたが、94歳でこの世を去った。

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