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木戸大聖が詩人・中原中也役、岡田将生が文芸評論家・小林秀雄役 広瀬すず「ゆきてかへらぬ」特報公開

映画.com 2024年8月17日 7時0分

 木戸大聖と岡田将生が、広瀬すずが主演を務める新作映画「ゆきてかへらぬ」に出演していることがわかった。木戸は“不世出の天才詩人”中原中也役、岡田は“日本を代表する文芸評論家”小林秀雄役を演じる。なお公開日は2025年2月21日に決定し、特報映像も披露された。

 本作は大正時代を舞台に、実在した男女3人の壮絶な愛と青春を描いた作品。「探偵物語」や「ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ」の根岸吉太郎監督が16年ぶりにメガホンをとり、「ツィゴイネルワイゼン」や「セーラー服と機関銃」の田中陽造が脚本を担当し、広瀬が実在した女優の長谷川泰子役を演じている。

 まだ芽の出ない女優・長谷川泰子は、のちに“不世出の天才詩人”と呼ばれることになる青年・中原中也と出逢う。どこか虚勢を張り合うふたりは、互いに惹かれ、一緒に暮らしはじめる。その後、東京に引っ越したふたりの元を、中也の友人で、のちに日本を代表することになる文芸評論家・小林秀雄が訪ねてくる。偶然ともいえるその出逢いが、やがて3人の運命を狂わせていく。

 木戸は、Netflix「First Love 初恋」で佐藤健の若き日の姿を演じ、現在はフジテレビ系の月9ドラマ「海のはじまり」に出演。劇場アニメ「きみの色」(8月30日公開)でトリプル主演を務めるなど、近年活躍がめざましい若手俳優だ。初々しく瑞々しい木戸の演技は、これまで映画・ドラマで描かれてきた畢生の天才詩人・中原中也のイメージを大胆に塗り替えている。

 映画「ラストマイル」(8月23日公開)や現在放送中のNHK連続テレビ小説「虎に翼」で話題を呼んでいる岡田。ある時は冷静に、ある時は情熱のままに、中也に惹かれ、泰子にも惹かれる小林像を体現しており、その姿には21世紀を生きるわたしたちにも訴求する現代性が豊かに波打っている。

 特報は、ドビュッシーの「月の光」をBGMに、メリーゴーランドやボートで遊ぶ泰子、中也、小林の姿から始まる。その3人の姿に「私たち、神経と神経で繋がろうとしましたの」という泰子の意味深な台詞が重ねられ、中也とはあどけない笑顔を交わし、小林とは激しく求めあう、男2人の間で揺れ動く泰子の姿や、一方で兄弟のように肩を寄せ合い詩を朗読する中也と小林の姿が映し出されていく。

 「ゆきてかへらぬ」は、25年2月21日からTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。木戸、岡田のコメントは、以下の通り。

【木戸大聖】

詩人・中原中也という大役をいただき、根岸監督の演出を受けることができたのは、本当に貴重な経験で、今後の俳優人生に活かせることを沢山教わりました。監督は3人の関係性を「自己中のぶつかり合い」と仰っていましたが、すずちゃんと将生さんとの芝居の日々は、毎日が刺激的で楽しかったです。おふたりのことは、ずっと映画やドラマで観てきたので、最初は緊張しましたが、最終的には中也として2人にぶつかって行くことができたのかなと思います。ぜひ注目してください。

【岡田将生】

約40年前に書かれたこの脚本に、一目惚れしました。そして今しかないという奇跡的なタイミングで、小林秀雄を演じる機会をもらうことができました。もう5年10年早かったら、演じられなかった役だと思いますし、なにより憧れの根岸監督と、ようやくお仕事することができて、心が踊りました。

広瀬さんの泰子はミステリアスで魅力的で、木戸くんは本当に中原中也がそこにいるようでした。そんなふたりを見ていると、次第に小林自身の感情と重なっていきました。本当に素晴らしい作品です。どうぞ楽しみにしていてください。

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