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チェ・ジウ、新作ホラー映画で「新しい姿を見せられることに喜び」 韓流ブームの発火点“冬ソナ”は「忘れられない初恋のような存在」

映画.com 2024年8月24日 14時0分

 「冬のソナタ」「天国の階段」のチェ・ジウが、2016年の「ハッピーログイン」以来に映画出演を果たした映画「ニューノーマル」が公開中だ。韓国で大ヒットを記録したホラー「コンジアム」のチョン・ボムシク監督が、奇妙な運命を持った登場人物たちの日常を一転させ、予測不可能な事態を巻き起こす様を描くスリラーだ。このほど来日したチェ・ジウが作品とキャリアを語るインタビューを映画.comが入手した。

 7年ぶりの映画出演にホラー映画を選んだことについて「ホラー映画への出演依頼を受け、最初は以前演じていた役とは全く違うことに悩みましたが、ホラー界で名を馳せる監督を信頼し、新しい姿を見せられることに喜びを感じました。7年ぶりの映画復帰にホラーを選んだのは、監督が私の新しい一面を引き出したいと考えていたからです。監督の正確なディレクションのおかげで、演じやすく、充実した経験となりました」と話す。

 キャスティングに関しては、「監督が台本を書きながら、誰も想像がつかない意外な人物に演じてほしいと思い、私に決めたそうです。ディレクションも細かく、確信を持って演技に取り組むことができました」とし、特に演じていて難しかった場面は「ネタバレにはなってしまいますが、最初のイメージから豹変するシーンがあります。狭い空間での演技や、アクションシーンでは息を合わせる必要があり、全体に緊張感が漂っていました。監督はその緊張感を保ちながら、照明の明るさにも細心の注意を払っていました。皆さんの集中力でよいシーンが撮れたと思います」とチョン監督の創作への細かさにも触れた。

 今作で演じたのは、近隣で女性を狙った殺人事件が連続するなか、一人暮らしをする“笑うことのできない女性”という情報が少ない役。役作りについては「最初は監督から細かい設定がなかったため、想像力を駆使して役を作り上げました。役を理解するために、監督から参考にするため教わった1931年の映画『M』を見て、監督とたくさん話し合いを重ねました。特に、役が抱えている過去については、いろいろな想像を巡らせました。また、ホラー作品の魅力を感じるようになり、もっと恐ろしい役にも挑戦してみたいと思うようになりました」と試行錯誤を重ねて乗り越えたという。

 日本においては「冬のソナタ」から“韓流ブームの主人公”として知られる彼女だが、それについては「『冬のソナタ』は非常に特別な作品です。多くの愛を受けたこの作品に出演できたことは、私にとって幸運であり、忘れられない初恋のような存在です。ユジンというキャラクターも大好きで、彼女は私の人生に大きな影響を与えました」と変わらぬ優しい笑顔で語り、日本での韓流ブームやファンに向け、「日本のファンは他国と比べても長期的に応援してくれることをありがたく思っており、ドラマ『ブラックペアン』での新しい姿も喜んでくれたことに感謝しています」と喜びを語った。

 私生活では結婚や出産を経験した。「子育てを経て、とても穏やかな気持ちになりました。仕事と子育ての両立は大変だけど、今はバランスがとれており、新しい姿で皆さんとお会いできることを楽しみにしています」と語る。7年ぶりの映画出演だが、韓国では広告、ドラマ、バラエティ番組で活動しており、今後の目標は、「まだ演じていない役がたくさんあるので、これからも新たな挑戦を続けていきたい」と抱負を述べる。そして、年齢的に「母親役が増えてきたが、今後は自然の流れに身を任せて、できる役を演じたい」と展望を語った。主演作「ニューノーマル」は全国で公開中。

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