「能 狂言『鬼滅の刃』」の続編となる「能 狂言『鬼滅の刃』 ‐継‐」が、12月25~29日に東京・観世能楽堂GINZASIXで公演されることが決定した。原作者である吾峠呼世晴氏による、能装束をまとった煉獄杏寿郎の描き下ろしイラストが公開されている。
前作「能 狂言『鬼滅の刃』」は2022年に上演。東京公演を皮切りに全国で35公演を行い、今年8月には能楽堂から劇場へと舞台を移した「シアター版」が大阪のSkyシアターMBSで上演されている。
今作では、原作における「無限列車編」と「遊郭編」の戦いを展開。演出・謡本補綴を能楽狂言方和泉流の野村萬斎、作調を能楽大鼓方葛野流家元の亀井広忠が務め、能楽シテ方観世流人間国宝の大槻文藏が監修する。
出演者は前作から続投。シテ方の大槻文藏が妓夫太郎役、大槻裕一が竈門炭治郎と竈門禰豆子の2役を担当。狂言方の野村萬斎が煉獄杏寿郎、堕姫、鬼舞辻無惨の3役、野村裕基が我妻善逸と魘夢の2役、野村太一郎が嘴平伊之助と猗窩座の2役を務める。新たに、ワキ方の福王和幸と福王知登が宇髄天元を演じる(交互出演)。
チケットはローソンチケットで販売中。価格はS席1万2500円 A席1万1000円 B席9900円。なお、今作は2025年に大阪・大槻能楽堂、愛知・名古屋能楽堂、福岡・大濠公園能楽堂でも上演予定。
野村からのコメント全文は以下の通り。
【野村萬斎(演出、煉獄杏寿郎役ほか)】
大好評を経ていよいよ待望の続編「能 狂言『鬼滅の刃』‐継‐」を上演させていただきます。
煉獄杏寿郎、魘夢、猗窩座、宇髄天元、堕姫、妓夫太郎の物語を中心に能・狂言の世界でお送りします。
前回は鬼殺隊・竈門炭治郎の誕生と鬼の哀しみを中心に描きましたが、今回は鬼と立ち向かう柱の生き様にもスポットを当てます。
現在、新作に向けて台本と演出プランを練り、能 狂言のバリエーションの広さを皆様にお目にかけるために心を燃やしております。お楽しみに!