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ティム・バートン監督、映画作りは「心に従ってやりたいことをやる」 「ビートルジュース ビートルジュース」豪華キャストがレッドカーペットに集結

映画.com 2024年8月29日 22時0分

 第81回ベネチア国際映画祭が現地時間の8月28日に開幕し、ティム・バートン監督最新作「ビートルジュース ビートルジュース」がオープニング上映された。公式上映に先立ち記者会見も実施され、バートン監督をはじめ、マイケル・キートン、ウィノナ・ライダー、キャサリン・オハラ、本作から新たに参加となったジャスティン・セロー、モニカ・ベルッチ、ジェナ・オルテガ、ウィレム・デフォーらが出席した。

 キャストたちは水上ボートに乗り、街中からの歓声に手を振り応えて 記者会見の会場へ。ボートが到着すると、一同を今か今かと待ち構えていたファンたちと一緒に写真を撮ったりサインをしたりと交流を楽しんだ。

 バートン監督は「『ビートルジュース』はとても好きな作品ですが、なぜ前作があれほど成功したのか正直よくわかっていません。ただ他の作品とは違う、とても個人的な思い入れがある作品でもあり、こうやってまたマイケルやキャサリン、ウィノナと一緒に作品を作り、ジェナ、モニカ、ウィレム、ジャスティンという新たなメンバーがこの作品に参加してくれて、さらに自分にとって特別な作品となりました」と、思い入れを明かす。

 また、「自分にとって映画作りというものは、心に従ってやりたいことをやるべきであると考えていて、それがこういう作品を作ることなのだと思います。この作品はとてもエネルギッシュで、作っていて非常に楽しかったです。だからこの作品が好きなのです」と、5年ぶりの長編映画となった本作が、バートン監督自身の映画作りへの情熱に従って制作された作品であることを明かした。

 前作に続き“ビートルジュース”という伝説的なキャラクターを演じたキートンは「現場では常に笑いが絶えませんでした。創作過程も非常に充実していて、懐かしのメンバーでまたみんなで一つのものを作り上げる喜びを改めて感じました」と振り返る。

 ライダーは「私が一番好きなマイケル・キートンの目をまた見ることができました。またみんなと一緒にできて嬉しかったですし、撮影も楽しかったです。夢が叶ったみたいでした。ティムが大好きだし、ものすごく信頼しています。また色々なことを試しましたが、とても守られているように感じましたし、同時にとても自由でした。前作の時のエネルギーにまた包まれることができて嬉しかったです。人生で一番特別な体験の一つになりました」と前作から36年後、 再びリディア役を演じることができた喜びを述べた。

 本作から新たに参加したオルテガは、「ウェンズデー」に続いてバートン監督作の出演となり、「1作目の大ファンでしたし、尊敬するキャストに囲まれながら本作に出演出来て本当に光栄でした。撮影に入ったばかりの時はこんなに大物の先輩たちの中に入り込んだので、迷惑などかけないよう隅にいるようにしましたが、以前から信頼していたティム監督がとても居心地よくさせてくれました」と感謝する。

 会場の記者から、「本作は痛快で、バートン監督がハッピーなフィーリングを観客に届けたいと思っているのを痛感しました」という意見が出ると、キートンは頷きながら拍手をし、バートン監督も嬉しそうに、「自分にとってこれはとてもパーソナルな作品で、キャラクターたちは他人と思えないし、再び好きな題材に、好きな人たちとともに戻って取り組むのは、とてもエキサイティングだった。それに馴染みの俳優たちも新しく加わった人たちも、みんながいろいろなアイデアを出して貢献してくれたのが、本当に素晴らしかった」とコメント。会場は大きな拍手に包まれた。

 映画祭の開幕を告げるレッドカーペットの舞台では、ドレスアップしたバートン監督やキャストたちが集結。そのままオープニングセレモニーが行われる次の会場へ向かい、映画祭のオープニング上映作として「ビートルジュー ス ビートルジュース」がワールドプレミアを迎えた。

 上映後は観客たちからスタンディングオベーションが自然と湧き起こり、バートン監督、キートン、ライダーはじめ、キャスト陣が皆立ち上がり、まだ興奮冷めやらぬ会場からの熱烈な拍手と歓声に応えていた。スタンディングオベーションが3分に及ぶと、会場の照明が落とされ一同が退場。それでも拍手が鳴り止まないなか、ワールドプレミアが終了となった。

 なお、バートン監督は2007年・第64回ベネチア国際映画祭にて、多くの優れた作品を作り続けている監督に贈られる「栄誉金獅子賞」を受賞している。

 「ビートルジュース ビートルジュース」は9月27日から公開。

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