クエンティン・タランティーノ監督が「トイ・ストーリー3」を「これまで見た中で最高の映画のひとつ」と絶賛し、その続編「トイ・ストーリー4」の観賞をいまだに拒否していることを明らかにした。
ビル・マーのポッドキャスト「Club Random」に出演したタランティーノ監督はこのほど、「トイ・ストーリー」シリーズへの思いを熱弁。「アニメ映画をすべて見ているわけではないが、『トイ・ストーリー』3部作の大ファンだ」と前置きし、「完璧に機能している唯一の3部作は『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』だと思っていたが、『トイ・ストーリー』もそれに匹敵する」と絶賛した。
特に「トイ・ストーリー3」については、「これまで見た中で最高の映画のひとつだ。前2作を見ていれば、破壊的なまでの感動を覚える」と絶賛。そのため、2019年公開の「トイ・ストーリー4」を見ることを拒否しているという。「物語は完璧に終わっている。たとえ良い作品だとしても、見る意欲がない。自分にとって終わっている」と断言した。
タランティーノ監督は、多くの3部作が最終作で失敗する中、「トイ・ストーリー」は例外的な成功を収めたと指摘。「マッドマックス」シリーズを例に挙げ、「2作目で大きく飛躍するが、3作目でうまく着地できないことが多い。『トイ・ストーリー』の場合、3作目が素晴らしかった」と語った。
「トイ・ストーリー」シリーズは95年に1作目が公開されると、世界中で大ヒットを記録。3作目の「トイ・ストーリー3」は10年に公開され、全世界興行収入10億ドルを突破し、アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した。4作目の「トイ・ストーリー4」も19年に公開され、好評を博している。
一方で、ピクサーは「トイ・ストーリー5」の製作を進めており、「ファインディング・ニモ」「ウォーリー」の監督アンドリュー・スタントンが脚本と監督を担当すると発表している。