人気漫画「【推しの子】」の舞台化が決定し、「演劇【推しの子】2.5次元舞台編」として、12月に東京と大阪で上演されることが決定した。小宮璃央をはじめとする出演者の顔ぶれが明らかになっており、本編と劇中劇「東京ブレイド」のキービジュアルが公開されている。
原作は「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」の赤坂アカ氏と「クズの本懐」の横槍メンゴ氏がタッグを組み、2020年から「週刊ヤングジャンプ」で連載している芸能界漫画。推しアイドル・星野アイの隠し子・アクアとして生まれ変わった産科医が、母の死の謎を究明すべく、同じく転生者である双子の妹・ルビーとともに芸能界に身を投じる姿を描く。23年にテレビアニメがスタートし、今年7月から第2期が放送中。11月28日には実写ドラマシリーズの配信がスタートし、12月20日にはドラマの続編となる実写映画が劇場公開予定。
「演劇【推しの子】」では、原作の第5章「2.5次元舞台編」を舞台化。“漫画作品の演劇化(2.5次元舞台)”である「東京ブレイド」の制作ドラマを、舞台ならではのオリジナル要素を交えて上演する。
アクア役の小宮は「東京ブレイド」でアクアが演じる刀鬼役も担当。姫川大輝/ブレイド役を安西慎太郎、有馬かな/つるぎ役を佐竹桃華、黒川あかね/鞘姫役を内田未来、鳴嶋メルト/キザミ役を土屋直武、鴨志田朔夜/匁役を北村諒が務める。鮫島アビ子を田上真里奈、吉祥寺頼子を平体まひろ、雷田澄彰を鯨井康介、GOAを馬場良馬が演じる。また「劇団ララライ」のみたのりお/百目役に石田隼、里見勇気役に杉山圭一(★☆北区AKT STAGE)、船戸竜馬役に多田直人(演劇集団キャラメルボックス)、林原キイロ役に三浦修平(劇団扉座)、吉富こゆき役に永田紗茅(柿喰う客)、化野めい役に古賀ありさ(演劇集団 円)、海路ソウタ役に白崎誠也(ジャパンアクションエンタープライズ)、山中タンジ役に寒川祥吾(ジャパンアクションエンタープライズ)が配された。
脚本・演出・作詞を「舞台『文豪ストレイドッグス』」「ワールドトリガー the Stage」の中屋敷法仁、音楽を「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」で中屋敷とタッグを組んだ和田俊輔と、「『Dr.STONE』THE STAGE~SCIENCE WORLD~」のはるきねるが担う。
本編のキービジュアルでは、アクアをはじめとする「東京ブレイド」の出音者たちが、やり手プロデューサーである雷田らスタッフたちとともに舞台制作に挑む姿が切りとられている。「東京ブレイド」のキービジュアルは実際の2.5次元舞台さながらのデザインで、ブレイドや刀鬼らが激突する様子が「劇団ララライ」のロゴとともに映し出されている。
東京公演は12月13~22日にシアターH、大阪公演は12月26~29日に梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで行われる。チケット価格は1万1000円。9月3日まで最速先行抽選を受け付けている。
キャスト陣、スタッフからのコメント全文は以下の通り。
【小宮璃央(アクア役)】
アクア役を演じさせていただきます。小宮璃央です。
自分自身、この原作が好きで出演が決まる前から読んでいました。
なので今からアクアを演じることが楽しみです。
いち読者、いちオタクとして精一杯演じさせていただきます。
たくさんの方にぜひ足を運んでいただき、この作品を舞台化して良かったと感じていただけるよう精進いたします。よろしくお願いします。
【安西慎太郎(姫川大輝役)】
「演劇【推しの子】2.5次元舞台編」に出演いたします、安西慎太郎です。
今回、「【推しの子】」に出演できることをとてもうれしく、そして光栄に思います。
たくさんの方に愛されている大人気原作ですので、原作ファンの皆様に負けぬ愛情を注ぎ、強い覚悟をもって、ていねいにていねいに制作していきたいと思っています。
カンパニー全員で手と手を取り合い、心と心を繋ぎ合わせお客様に喜んでいただける作品をお届けできるよう死ぬ気混じりの本気で今作に取り掛かります。
ぜひとも、劇場へお越しください。
【佐竹桃華(有馬かな役)】
自分自身が大好きだった大人気作に携わることができて心からうれしく思うと同時に、この作品を舞台化することの責任をすごく感じています。
観てくださった方に、有馬かながいた! と思っていただけるように、全身全霊で向き合っていきますので、楽しみにしていただけると幸いです。ご来場お待ちしております。
【内田未来(黒川あかね役)】
2.5次元舞台編を、演劇として上演する。このようなぜいたくな機会をいただけて幸せです。
私自身、幼い頃からこのお仕事を始めたので、「【推しの子】」に登場する人物達の言葉や思いには強く頷いてしまいます。
そのなかでもあかねちゃんには共感する部分が多かったので、今回演じることができとてもうれしいです。
あかねと鞘姫、どちらも精一杯向き合い、大切に演じさせていただきます!
【土屋直武(鳴嶋メルト役)】
「【推しの子】 2.5次元舞台編」を本当に2.5次元舞台として上演するということで、役のなかでさらに演じるという、なかなか経験できないことに挑戦させていただきます。
役者が役者として生きる姿や、普段見られない舞台上以外の姿などを自分と照らし合わせながらメルトくんとも重ねています。お芝居、役者の世界を少しでも覗いていただけたらと思います。
【北村諒(鴨志田朔夜役)】
鴨志田朔夜を演じます、北村諒です。
彼の持つ魅力、内に燃えるアツいものを大切に繊細に演じたいと思います。
演劇って、2.5って凄い!! と、楽しんでいただけるよう尽力いたします。よろしくお願いします!
【田上真里奈(鮫島アビ子役)
本舞台についてお聞きした時、2.5次元舞台編を2.5次元舞台で上演するというだけで面白そうだと思いました。どういう感覚になるのか未知で、面白さの可能性を探っていきたいと思います。
舞台の現場を知っているからこその感覚も駆使して演じたいですし、業界の中での話に留まらず、人と人って、社会ってこういうところあるよね、と感じて楽しんでいただきたいです。ご観劇お待ちしています。
【平体まひろ(吉祥寺頼子役)】
「【推しの子】」の、しかも2.5次元舞台編のリアル舞台化の話を聞いた時、企画の皆様の本気(マジ)の熱量をビリビリ感じて震えました。そんな作品の創作に携われるなんて背筋の伸びる思いです。
原作を愛する気持ちと共に演劇を愛する気持ちを強くもって、最高の舞台をお届けできるよう、座組の皆様と熱く稽古に挑みます!
【鯨井康介(雷田澄彰役)】
雷田澄彰役で出演させていただきます。鯨井康介です。
私自身「【推しの子】」の舞台化に驚き、どのような作品になるのかと期待をしている原作ファンのひとりです。
2.5次元舞台に長く携わらせていただいてきた経験をフル活用して、力の限り演じさせていただきます。今から
とても楽しみです!
【馬場良馬(GOA役)】
「【推しの子】」の舞台化!!! しかも「2.5次元舞台編」を実際の2.5次元での舞台化。
ゾクゾクしますね……。ワクワクしますね……!!! そんな素敵な瞬間に立ち合えることうれしく思います。
少なからず「2.5次元舞台」に携わってきた人間として、自分なりにも向き合っていければ良いなと思っています。
【石田隼(みたのりお役)】
どんな仕事にも必ず表と裏というものが存在すると思います。
ただ裏が表になることもありますし、表が裏になることもあります。
何が言いたいのかというと、自分で選択したことなら最後まで全力でやり続けたいということです。
そこには表も裏も存在しません。
そういう想いを持って、「【推しの子】」を全力で楽しみたいと思います!
【【杉山圭一(★☆北区AKT STAGE)(里見勇気(劇団ララライ)役)】
はじめまして! 杉山圭一と申します。
このたびは「【推しの子】」舞台化決定、おめでとうございます。
自分も劇団に所属しておりますので、「2.5次元舞台編」は特に注目しておりました。
「演劇【推しの子】」そして「東京ブレイド」を皆さんと盛り上げられるよう、全身全霊で挑ませていただきます。よろしくお願いいたします。
【多田直人(演劇集団キャラメルボックス)(船戸竜馬(劇団ララライ)役)】
「2.5次元舞台編」は、いち舞台役者の端くれの私にとって、共感できて熱くなる展開がたくさんです。原作の
熱と舞台の熱をリンクさせた、素敵な作品になるように頑張ります。
【三浦修平(劇団扉座)(林原キイロ(劇団ララライ)役)】
「【推しの子】」は連載当初から読んでおり、まさか自身がその世界の一員として加わることができるとは想像もしていませんでした。「2.5次元舞台編」もワクワクして読んでいたので、舞台でどんな作品となるのかとて
も楽しみです。舞台に参加する一員として精一杯頑張りたいと思います。
【永田紗茅(柿喰う客)吉富こゆき(劇団ララライ)役】
流行に上手く乗れない天邪鬼な性格なのですが、なぜか惹かれて読んだ「【推しの子】」。ズドーンと衝撃を受け、気付けば作品の世界に引き込まれていました。そんな大好きな作品の舞台化にうれしさと緊張が入り混じっていますが、舞台ならではの世界が創れるよう、そして楽しんでいただけるよう全力を尽くします。
【古賀ありさ(演劇集団 円)(化野めい(劇団ララライ) 役)】
はじめまして!化野めい役を務めさせていただきます。古賀ありさと申します。
この作品の持つ大きなパワーやメッセージを伝えられるよう、お客様にとって最高の体験となりますよう、カンパニーの皆様と突き進んでゆきます! とてもわくわくしています! よろしくお願いいたします!
【白崎誠也(ジャパンアクションエンタープライズ)海路ソウタ(劇団ララライ)役】
皆様に愛される作品「【推しの子】」に携わらせていただくこと大変うれしく思います。
作品の世界を、より盛り上げる一員として尽力いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
【寒川祥吾(ジャパンアクションエンタープライズ)(山中タンジ(劇団ララライ)役)】
「演劇【推しの子】2.5次元舞台編」に出演させていただけてとってもうれしく思っています。
今からどんな景色になるのか楽しみで仕方がありません。多くの方々に愛される舞台になるよう頑張っていきますので、よろしくお願いします。
【中屋敷法仁(脚本・演出・作詞)】
漫画が好きだ! 演劇が好きだ! つまり「2.5次元舞台」が大好きだ!
芸能界の光と闇を描く「【推しの子】」! そのなかでも「2.5次元舞台編」は、メディアミックスの複雑さ、演技の難しさを克明に暴きながら、俳優やクリエイターへの絶対的な愛が感じられる快作です!
演劇人のひとりとして、「演劇【推しの子】」に魂を捧げます!
【和田俊輔(音楽)】
思えば2015年くらいから早9年、まもなく10年近くに渡り2.5次元舞台の盛り上げに尽力を重ねてきた(と思いたい笑)そんな自分が、「【推しの子】2.5次元舞台編」の音楽制作に臨むことになるとは……神様、こんなことってあるのですね!?
なんだか禁断の箱を開けちゃいそうな恐怖がありつつ、自分への戒めや反省も感じつつ。
いやそんな不安は横目に、「【推しの子】」ならではの大胆な切り口で2.5次元音楽を最前線の現場よりたっぷりお届けしたいと思います!
【はるきねる(音楽)】
今回連名で音楽を担当させていただく、和田俊輔さんのアシスタントとして舞台業界でお仕事をするようになりました。
「【推しの子】2.5次元舞台編」が連載されていたのは、私が初舞台のアクアのようにぴよぴよの駆け出しだったころ。経験もなかったのでこんな全部ひっくり返ることあるの!?! って手に汗握っていました。
あれから数年が経ち、今では劇場で音楽を聴いてもらえるようになり、信念を持って作っているからこそぶつかるということを実感を持って知っています。いいものを目指して、ぶつかりながら作っていきます!