遠藤憲一と菅田将暉がダブル主演を務めたドラマ「民王」(2015)が、遠藤主演の「民王R(読み方:たみおうあーる)」として、9年ぶりに戻ってくることがわかった。テレビ朝日系で、10月期の毎週火曜午後9時から放送される。
2015年7月期に金曜ナイトドラマ枠で放送された痛快政治エンタテインメント「民王」。「半沢直樹」シリーズ、「下町ロケット」シリーズ、「ハヤブサ消防団」などで知られる作家・池井戸潤氏が10年に発表した同名小説をドラマ化し、現職総理大臣とおバカな息子の心と身体が入れ替わるという前代未聞の大珍事を、時にシニカルに、時にハートフルに描き、人気を博した。さらにコンフィデンスアワード・ドラマ賞、ギャラクシー賞なども獲得し、高い評価を集めた。
遠藤が前作に引き続き、総理大臣・武藤泰山(むとう・たいざん)役を務める。息子・翔(菅田)と、心と身体が入れ替わる未曾有の事態に見舞われながらも総理大臣を務め上げ、まもなく政界を引退しようかという泰山に、再び総理の打診が舞い込む。そんな矢先、またしても“入れ替わり”という珍事が巻き起こり、その対象は全国民。本作では、毎話泰山と誰かがランダムに入れ替わる、奇想天外なストーリーが繰り広げられる。遠藤は「とにかく入れ替わる相手をよく見て、知って、その人の特徴などをひとつでも多く役に入れることが大事なので、その心配と楽しみが今は大きいです」と、期待を寄せた。
さらに、フレッシュな若手キャストが参戦していることも明らかになった。遠藤は、「みんなそれぞれ違うキャラですが、若いエネルギーを爆発させて好き放題やってもらいたいな」「たくさんの注目を浴びることになると思うので、ぜひ新しい風を吹かせてもらいたいです」と、期待を寄せる。ビジュアルには、遠藤のお面で顔が隠された新キャスト3人の姿があり、キャスト発表にも期待が高まる。
「民王R」はテレビ朝日系で、10月期の毎週火曜午後9時から放送。遠藤、池井戸氏のコメントは、以下の通り。
■遠藤憲一(武藤泰山役)
9年ぶりに「民王」をやると聞いたときは、「またあの面白いドラマができるんだ!」という喜びと、今回は「入れ替わり対象が全国民」ということになっちゃってるので、その役作りのプレッシャーとで、半々の気持ちでした(笑)。
僕が演じる武藤泰山が、いったいどんな人物たちと入れ替わっていくのか、そしてどんな風に入れ替わるのか、まだまだわからないことも多いのですが、とにかく入れ替わる相手をよく見て、知って、その人の特徴などをひとつでも多く役に入れることが大事なので、その心配と楽しみが今は大きいですね。でも今回はとっても個性的な新キャストが3人も参加してくれます。みんなそれぞれ違うキャラですが、若いエネルギーを爆発させて好き放題やってもらいたいなと思います。たくさんの注目を浴びることになると思うので、ぜひ新しい風を吹かせてもらいたいです!
正直、「民王」は9年前で終わると思っていました(笑)。たくさんの反響をいただいたドラマなので、それを超えていくというのは本当に大変なことですけれど、前回とは設定もいろいろと変わりますので、それは必見ですよ! 絶対面白いドラマになりますので、ぜひゲラゲラ笑いながら見てください! スタッフ・キャスト全員一丸となって最高のものを作っていくので、よろしくお願いします!
■池井戸潤
「民王」が新装開店です。「R」に、拙著原作はありません。構想について多少のサジェスチョンはしたものの、プロットを拝見したらまったくの別物で驚かされました。今作のドラマは、制作チームによるオリジナル・ストーリーといっていいでしょう。私は、ドラマ制作に関わる映像クリエイターたちの果敢なチャレンジを、全面的に支持したいと思います。「民王」の世界観で思う存分、暴れてください。一視聴者として楽しみでなりません。