辛口で知られる批評サイト「Rotten Tomatoes」で批評家100%、観客95%いう驚異の高評価をキープしている「花嫁はどこへ?」のプロデューサー、アーミル・カーンのメッセージ動画が、このほど公開された。
トロント国際映画祭でスタンディングオベーションを巻き起こした本作は、育ちも性格も全く異なるふたりの花嫁の取り違いから巻き起こる騒動を描き出した作品。
2001年、とあるインドの村。プールとジャヤ、結婚式を終えた2人の花嫁は同じ満員列車に乗って花婿の家に向かっていた。だが、たまたま同じ赤いベールで顔が隠れていたことから、プールの夫のディーパクがかん違いしてジャヤを連れ帰ってしまう。置き去りにされたプールは内気で従順、何事もディーパクに頼りきりで彼の家の住所も電話番号もわからない。そんな彼女をみて、屋台の女主人が手を差し伸べる。一方、聡明で強情なジャヤはディーパクの家族に、なぜか夫と自分の名前を偽って告げる。果たして、2人の予想外の人生のゆくえは──?
アーミル・カーンは、インドのボリウッド映画で活動する伝説の三大カーン(シャールク・カーン、サルマーン・カーン、アーミル・カーン)のひとりであり、日本では2019年の大ヒット作「きっと、うまくいく」のランチョー役で広く知られるようになった。“インドの国宝”や、“ミスター・パーフェクト”の異名を持ち、役柄に応じて体形を自在に変える役作りや、歌と踊りだけでなく、社会的・文化的なテーマをボリウッド映画にもたらしたことでも知られている。
またアーミル・カーン・プロダクションズを設立し、アカデミー外国語映画賞(当時)にノミネートされた主演作「ラガーン」、監督・主演の「地上の星たち」、主演作「ダンガル きっと、つよくなる」、「シークレット・スーパースター」でプロデューサーも務めており、活況するインド映画界においてもひと際存在感を放っている。
「花嫁はどこへ?」は、そんなアーミル・カーンが18年に審査員を務めた脚本コンペで同作の脚本を発見。すぐに映画化権を獲得し、キラン・ラオに監督を託している。キランは監督デビュー作「ムンバイ・ダイアリーズ」でいきなりトロント国際映画祭プレミア上映を成し遂げ、その後ムンバイ映画祭の理事を務めるなど、インド映画界を担う逸材だ。
「花嫁はどこへ?」は、10月4日から新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋他全国公開。アーミル・カーンの日本向けメッセージの内容は、以下の通り。
【アーミル・カーン】
ナマステ、アーミル・カーンです。
『花嫁はどこへ?』を製作しました。
個人的にも大切な作品です。
心に響く大事なメッセージを とても楽しくユーモラスに描いた作品です。
私も大好きな映画です。
日本の皆さんの感想をとても楽しみにしています。
ぜひ映画館で楽しんでもらえたら嬉しいです!