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中国の人気キャストが集結 是枝裕和監督が絶賛する青春映画「国境ナイトクルージング」本ビジュアル、予告編、場面写真公開

映画.com 2024年9月5日 11時0分

 第76回カンヌ国際映画祭ある視点部門出品作で、第96回アカデミー賞国際長編映画賞ではシンガポール代表となった「国境ナイトクルージング」の本ビジュアルと予告編、場面写真8点が一挙披露された。

 舞台は、中国と朝鮮半島の国境にある町、延吉(えんきつ)。文化が混じりあい、至るところに漢字とハングルが混在する場所で、男女3人が偶然出会い、冬の延吉をクルーズすることで起こる心の変化を、煌めく映像美と叙情的音楽で綴る。

 「少年の君」「ソウルメイト 七月(チーユエ)と安生(アンシェン)」のチョウ・ドンユイが主演を務め、「唐人街探偵」シリーズのリウ・ハオラン、Netflix映画「流転の地球」や「あなたがここにいてほしい」のチュー・チューシアオが共演した。

 メガホンをとったのは、デビュー作「イロイロ ぬくもりの記憶」で第66回カンヌ国際映画祭カメラドールを受賞したシンガポール出身のアンソニー・チェン監督。プロデューサーは「MEMORIA メモリア」「熱帯雨」のメン・シェ、撮影は「少年の君」のユー・ジンピンが担当した。さらに、シンガポールのアーティスト、キン・レオンが長編映画に楽曲を初提供した。

 ハオフォン(リウ・ハオラン)は知人の結婚式に出席するため、冬の延吉を訪れる。披露宴が終われば、翌朝のフライトまで予定はない。ハオフォンは暇つぶしに参加した観光ツアーで、不運にもスマートフォンを紛失してしまう。バスガイドのナナ(チョウ・ドンユイ)はお詫びにと、ハオフォンを夜の延吉に連れ出す。男友達のシャオ(チュー・チューシアオ)も合流して飲み明かすが、翌朝、寝過ごしたハオフォンは上海に戻るフライトを逃し、途方に暮れる。シャオの提案で3人はバイクに乗り込み、国境クルージングに出掛ける。

 予告編は、「全部 終わらせたいと思ったことは?」という深刻なセリフと、幻想的な氷の迷路のシーンから始まる。そして、エリート会社員のハオフォン(リウ・ハオラン)、バスガイドのナナ(チョウ・ドンユイ)、料理人のシャオ(チュー・チューシアオ)の3人が、池に張った氷を割る様子が映し出される。

 それぞれの事情で孤独と葛藤を抱えていた3人は、磁石のように引き寄せられ、数日間を気ままに過ごすことになる。深入りせずにこの瞬間をひたすら楽しむ、それが暗黙のルール。最初は暗い表情だったハオフォンにもいつしか笑顔がこぼれる。映像の終盤では「生きたいように生きる それが人生だろ」という印象的なセリフが紡がれ、最後は是枝裕和監督の「本当に大好きな作品」というコメントで締めくくられる。

 「国境ナイトクルージング」は、10月18日より新宿ピカデリーほかで全国公開。

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