森且行の生き方の深奥に迫ったドキュメンタリー映画「オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版」が、11月29日より公開されることが決定した。
森は、アイドルグループ「SMAP」のメンバーとして人気絶頂だった22歳の時に、“幼少時からの夢”だったオートレーサーに転身。そして、2020年11月3日、24年目にして、ついに悲願の日本選手権初優勝を果たした。
ところが、そのわずか82日後、レース中に落車し命が危ぶまれるほどの大怪我を負ってしまう。それからレース復帰までの2年間、幾度にもわたる手術と懸命のリハビリの日々の中、森は何を思い、何を支えにしていたのか? 選手生命を脅かす怪我を負ってもなお、走ることを辞めない彼を突き動かすものは何なのか? 50歳を迎えた今、森且行は何を思うのか?――?
本作は、2023年3月に開催されたTBSドキュメンタリー映画祭で上映された「オートレーサー森且行 約束のオーバルへ」をもとに大幅な追加撮影映像を交えて再編集し、森の不屈の闘志の源泉を浮かび上がらせる“新しい内容”となっている。3年にわたり病院やレース場、幼い頃の思い出の場所でカメラをまわし、肉親やレーサー仲間、担当医、そして本人へのロングインタビューを通して浮かび上がってくるのは、家族や仲間たちとの変わらない絆と熱い想いだ。
監督は、テレビ番組での取材をきっかけに森の生き様に惚れ込んだという穂坂友紀。「時に大きすぎる夢を公言し、達成するまで自分を追い込み続けるその生き方に惚れて、この3年カメラを回し続けました」と語っている。また、今回の映画公開にあたり、森は「僕が闘う理由(わけ)を、この映画を通して感じてもらえたらと思います」とコメントを寄せている。
「オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版」は、11月29日から新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほか全国公開。コメント全文は、以下の通り。
【森且行】
僕は28年前、芸能界のステージではなく、オートレースの世界で生きていくと決めました。3年前の怪我で足に麻痺が残ってしまったけれど、このオーバルで挑戦したいことがまだまだあります。もう50歳ではなく、まだまだ50歳。僕が闘う理由(わけ)を、この映画を通して感じてもらえたらと思います。
【穂坂友紀監督】
森且行は二度と歩けなくなるかもしれないと宣告されたその足で歩き、復帰を絶望視されたその体で復活を成し遂げ、プロの第一線に返り咲いた。時に大きすぎる夢を公言し、達成するまで自分を追い込み続けるその生き方に惚れて、この3年カメラを回し続けました。いくつになっても挑戦を恐れない姿は、忘れかけていた大事なことを思い出させてくれるきっかけになると思っています。