ティム・バートン監督の最新作「ビートルジュース ビートルジュース」のジャパンプレミアが9月10日、都内で行われ、日本語吹替版に参加した声優の山寺宏一、伊瀬茉莉也が出席した。今回、日本語吹替版のアフレコにあたり、声優陣が姿形まで完全にキャラクターに変身するという史上初の“全身吹替”を実施。この日は、映画本編の上映を前に、山寺が主人公・ビートルジュースに変身する様子を捉えた特別映像(https://youtu.be/2dw-nnNYh5I)がお披露目された。
山寺は“死後の世界の人間怖がらせ屋で人間と結婚したい”ビートルジュース(演:マイケル・キートン)役を務めており、事前に石膏で顔の型取りに4時間、当日の特殊メイクには4時間半という大がかりな準備のもとで全身吹替に挑んだ。
真っ白な顔面に苔を生やし、緑色のかつらをかぶり、おでこの部分は特殊メイクで盛り上げるなど、こだわり抜いた変身に、山寺は「死んだ親父に似ていますけど(笑)、今回の企画、面白そうだと思ったし、僕自身も自分じゃない誰かになりたくて声優になったので」とご満悦だった。
一方、“幽霊や死後の世界を信じていない”アストリッド(演:ジェナ・オルテガ)役を務めた伊瀬は、前作「ビートルジュース」が公開された1988年生まれで「まさか続編に、しかも前作のヒロインだったリディアの娘役ということで、すごく感慨深い」としみじみ。アフレコについて「思春期特有の初々しさを意識した」と振り返ると、所属事務所の先輩にあたる山寺が「すばらしいです、うちの後輩。伊瀬茉莉也、頑張りました!」と太鼓判を押していた。
映画の公開を記念し、山寺、伊瀬ら日本語吹替版の声優陣をフィーチャーしたポスターも制作。バートン監督の手元にも届いているといい、司会者が代読する形で「すごく気に入った。作品への愛と理解を寄せてくださり、ありがとう」とバートン監督からのコメントが紹介されると、山寺は「これは、パート3の出演オファーあるぞ!」と大喜びだった。
すでに全米で公開され、オープニング3日間で興収1億ドル突破の好スタートを切ったばかり。山寺は「日本はプレッシャーですね」と武者震い。「これぞ、ティム・バートン。これぞ、ホラーコメディの決定版!」(山寺)、「ティム・バートンの世界観が、ギュギュっと詰め込まれている」(伊瀬)とアピールしていた。
「ビートルジュース ビートルジュース」は、9月27日から全国公開。日本語吹替版には山寺、伊瀬に加えて、坂本真綾、沢城みゆき、小林千晃、森川智之、山路和弘、戸田恵子ら豪華声優陣が参加している。