「KinKi Kids」の堂本剛が主演する映画「まる」の新場面写真が披露された。堂本扮する主人公・沢田のほか、沢田をとりまく登場人物たちを紹介する映像2本(https://youtube.com/shorts/1hoFo9PDCVU)(https://youtube.com/shorts/MfT3R9g7EfY)が公開された。
メガホンをとったのは、「かもめ食堂」「彼らが本気で編むときは、」「波紋」などを手掛け、国内外で高い評価を得る荻上直子監督。堂本は「金田一少年の事件簿 上海魚人伝説」(97)以来、27年ぶりに映画主演を果たし、「.ENDRECHERI./堂本剛」として初の映画音楽にもチャレンジしている。
堂本が演じるのは、美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田。独立する気配もなければ、そんな気力さえも失って、言われたことを淡々とこなすことに慣れてしまっている。ある日、通勤途中に事故に遭い、腕の怪我が原因で職を失う。部屋に帰ると床には蟻が1匹。蟻に導かれるように描いた○(まる)が知らぬ間にSNSで拡散され、正体不明のアーティスト「さわだ」として一躍有名になる。突然、誰もが知る存在となった「さわだ」だったが、段々と○にとらわれ始めていく。
このほど公開された映像1では、「永遠に続く“○”。始まって終わり、終わってまた始まる」と自らの円相論を展開する沢田からはじまり、「おめーら、いつか見てろよ」と威勢よく怒鳴ったかと思うと、「まだデビューしていないだけ」とフレンドリーな笑顔を見せるどこか憎めない人間味の溢れた横山(綾野剛)、「沢田さんは、アーティストじゃなくて職人ってことですか」と沢田を見つめる矢島(吉岡里帆)、「人間丸くないと」と明るく沢田を励ますモー(森崎ウィン)、「ただ、繰り返すのみ」と沢田に教えを説く先生(柄本明)、燃え滾る野心を隠そうともしない若草(小林聡美)が次々と登場する。
映像2では、アトリエでのアシスタント2日目にして「オレもう無理かも」と弱音を吐く田中(戸塚純貴)、「オレも“さわだ”やるわ」と宣言する同級生だったことを忘れられがちな吉村(おいでやす小田)、沢田への当たりが強かったが“○”の恩恵にあずかろうと手のひらをひっくり返す大家さん(濱田マリ)、「100万円」という額を躊躇なしに提示する怪しげなアートディーラーの土屋(早乙女太一)、「質屋じゃねーぞ」とヒョウ柄のバケットハットにサングラス、煙草をくわえた奇抜な風貌で話す古道具屋(片桐はいり)、「カメラ止めて止めて!」と一癖も二癖もありそうな現代美術家の秋元(吉田鋼太郎)も登場し、これまでベールに包まれていた唯一無二の世界観が少しずつ明らかになっていく。
果たして○によって人生が思いもよらない方向に転がり始めた沢田は、個性的な登場人物たちとどんな物語を繰り広げるのか、本編への期待が高まる。
さらに、9月20日から、堂本剛ファンクラブ「funk love」会員限定ムビチケカードの発売が決定。本作ポスタービジュアルの大きな〇にすっぽりとおさまる沢田のビジュアルを用いている。
映画「まる」は10月18日公開。