ベストセラー作家スティーブン・キングの短編小説をマイク・フラナガン監督、トム・ヒドルストン主演で映画化した新作「ザ・ライフ・オブ・チャック(原題)」が、トロント国際映画祭で観客賞を受賞した。
原作「ザ・ライフ・オブ・チャック(原題)」は、キングが2020年に発表した短編集「If It Bleeds(原題)」に所収の一編。39歳の主人公チャールズ・クランツが脳腫瘍で亡くなるところから物語が始まり、幽霊が出ると言われる家で過ごした幼少期まで時代を遡る伝記の体裁を取っている。
映画ではヒドルストンがチャールズ役、マーク・ハミルがチャールズと特別な絆で結ばれる謎のキャラクター、アルビー役で共演。米Deadlineによれば、新作は1946年の名作「素晴らしき哉、人生!」(フランク・キャプラ監督)の終末的バージョンと言われているようだ。なお、フラナガン監督は、「真夜中のミサ」「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」などで知られるホラーの名手で、過去にもキング作品の「ジェラルドのゲーム」「ドクター・スリープ」を映画化している。
「ザ・ライフ・オブ・チャック(原題)」の北米配給や公開日はまだ決定していないが、観客賞受賞により複数の会社が獲得に向け動いていると見られる。