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堂本剛、27年ぶりの主演映画で“あてがき”キャラ演じる!「とても難しかった」

映画.com 2024年9月18日 20時30分

 KinKi Kidsの堂本剛が9月18日、都内で行われた27年ぶりの単独主演映画「まる」完成報告イベントに綾野剛、小林聡美、吉岡里帆、森崎ウィン、荻上直子監督と共に登壇。荻上監督が、あてがきしたという自身の役への思いを語った。

 本作は、「かもめ食堂」「彼らが本気で編むときは、」の荻上が監督・脚本を手がけたヒューマンストーリー。美大を卒業したもののアートで成功できず、人気現代美術家のアシスタントとして働く沢田(堂本)が、あることをきっかけに、正体不明の人気―アーティスト「さわだ」になったことから起こる物語を描く。

 「金田一少年の事件簿 上海魚人伝説」以来、27年ぶりの映画単独主演となった堂本。本作で演じた沢田は荻上監督が堂本をあてがきしたという役だ。堂本は「これまで僕が数々の役を演じてきたなかで、あまり受け身の役を演じてきたことがなかったのですが、そのなかでも、さらに一段難しい受け身の役。とても難しかった」と難易度の高さを強調すると「そんななかで、共演者の皆さんやスタッフさんの力添え、大きな愛に包まれながら、少しずつ答えを出しながら演じることができました」と感謝を述べる。

 荻上監督は「脚本を書く段階から打ち合わせをしていたのですが、実際現場に入ると、想像以上に堂本さんは純粋な方なんだなということが伝わってきました。そんな純粋さが沢田を通して出ていると思います」と語ると、堂本も「ワンシーンワンシーン現場で『これで正しいのでしょうか?』と丁寧に答え合わせをしながら演じました」と監督の思いに応えるために、とにかく真剣に役と向き合う日々だったという。

 沢田の隣人で売れない漫画家の横山を演じた綾野は、堂本に対して「とにかく温かい方でした。剛さんとご一緒にお仕事ができることがご褒美の時間でした」と述べると「なによりも他者に対する愛情や体温をちゃんと相手に届けてくれる。こたつに入りながらしゃべっているような温かさがありました」と撮影を振り返る。

 堂本は「本当にのんびりと有意義にしゃべっていました」と追随すると、綾野は「役者とか肩書なしに、人同士でしゃべっている時間がこの作品には重要だったのかなと思います」とオフのシーンでの会話も作品には大切な時間だったことを明かす。

 司会者から「綾野さんは(堂本のことを)“つよしさん”って呼んでいるんですね」と問われると、綾野は「そう呼ばせていただいています」と回答。堂本は綾野のことを「どう呼んでいたんですか?」と聞かれると、堂本は「誰からも呼ばれていないだろうな……ということで“綾ちゃん”と呼んでいます」と照れくさそうに語る。綾野は「あまり呼ばれたことないです」とはにかむと「すごく嬉しかったです」とつぶやいていた。

 アットホームな雰囲気で作り上げられた本作。堂本は「この映画に漂っている空気はとても優しい。でもただ優しいだけではなく強さもある。いろいろなことを考えさせられる映画なので、たくさんの方に観ていただき、自分らしい未来に繋げていただければ」と作品に込めた思いを語った。映画は、10月18日から全国で公開。

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