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逮捕した小児性愛者は288人、しかし助けられた子どもの数は…「サウンド・オブ・フリーダム」厳しい現実を映す本編映像

映画.com 2024年9月20日 17時0分

 全米で異例の大ヒットを記録した、児童人身売買の闇に挑む捜査官の実話をもとにした衝撃の社会派サスペンス「サウンド・オブ・フリーダム」の本編映像を独占入手。「(捕まえた小児性愛者は)288人」と答えた捜査官が、「助けた子どもは?」と聞かれて沈黙する姿が切り取られており、捜査の厳しい現実が垣間見える。

 本作は、児童誘拐、人身売買、性的虐待といった、国際的性犯罪の犠牲となった少年少女を救い出すため、過酷なミッションに挑んだ実在の人物ティム・バラードの闘いをもとにした衝撃の物語。全世界累計興行収入は2億5000万ドルを突破し、2023年の全米映画興収ランキングのトップ10にもランクインするなど、大ヒットとなった。ジム・カビーゼル(「パッション」)が、バラード本人の職務に同行して役づくりに励み、格闘アクションを披露。監督と共同脚本を務めるアレハンドロ・モンテベルデが、児童人身売買の底知れぬ闇に真正面から斬り込んだ。

 本編映像には、国土安全保障省の捜査官ティム(カビーゼル)が小児性愛者を逮捕する緊迫した瞬間と、知られざる厳しい現実がとらえられている。ティムは、アメリカで児童売買を斡旋する男のコンピューターをハッキング。男は「紳士の皆様、春のサンプルを送ります!」というメッセージとともに、さらわれた子どもたちの写真を違法サイトにアップロードしていた。犯罪の証拠をつかんだティムたちは武装して家に忍び込み、男の隙をついて逮捕する。

 ミッション完了後、ティムの同僚は、被害にあった子どもたちの姿を見ることに耐えられないという理由から、捜査を降りると口にする。同僚の「これまでに何人の小児性愛者を捕まえた?」という問いに、ティムは「今日で 288 人だ。悪くない」と答えるが、「助けた子どもは?」と聞かれ、「子どもたちがいるのは主にアメリカ国外だ。だから俺たちの仕事は小児性愛者を挙げる、それだけだ」と、悲しげな表情を浮かべる。毎日、悲痛な現実に向き合わなければならない捜査官の仕事は、精神的にも大きなダメージを受けるため、辞職者があとを絶たないという。

 アメリカ国土安全保障省の職員であるティムは、国外に売られた子どもたちの行方を追うことができない。しかし、劇中で彼は、上司から特別に捜査許可をもらい、事件の温床となっている南米コロンビアに単身潜入。ワケアリの前科者、資金提供を申し出た資産家、さらに地元警察と手を組み、大規模なおとり作戦を計画し、自らの命をかけた壮絶な闘いに挑んでいく。

 「サウンド・オブ・フリーダム」は、9月27日から東京・TOHOシネマズ シャンテほかで全国公開。

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