米Amazonのストリーミングサービス「Prime Video」が、パトリシア・コーンウェルのベストセラー小説シリーズを原作とするドラマ「スカーペッタ(原題)」の2シーズンを正式に発注したと、米TV Lineが報じている。主演にはニコール・キッドマンとジェイミー・リー・カーティスという豪華キャストが名を連ねる。
ドラマ「スカーペッタ(原題)」は、法医学者のケイ・スカーペッタを主人公とする人気ミステリー小説「検屍官」シリーズを原作としている。キッドマンが演じるスカーペッタは、複雑な個人的・職業的関係に直面しながら、かつての職場であるバージニア州に戻ってくる設定だ。
注目すべきは、カーティスがスカーペッタの妹ドロシー役を演じることだ。実際の年齢ではカーティスのほうが年上だが、劇中では年下の妹を演じるという興味深い配役となっている。
他の主要キャストには、アリアナ・デボーズ(ドロシーの娘ルーシー・ファリネリ=ワトソン役)、ボビー・カナベイル(元刑事ピート・マリーノ役)、サイモン・ベイカー(FBI プロファイラーのベントン・ウェズリー役)らが名を連ねる。さらに、若かりし日のスカーペッタをロージー・マキューエンが、若き日のマリーノをジェイク・カナベイル(ボビーの実子)が演じる。
制作総指揮には主演のキッドマンとカーティスも名を連ねており、脚本・ショーランナーには「バリー」のエリザベス・サーノフが就任している。
原作の「検屍官」シリーズは、1990年に発表された「検屍官」を皮切りに、20作以上が刊行されている人気シリーズだ。過去には、デミ・ムーアやアンジェリーナ・ジョリー主演で映画化が企画されていたが、いずれも実現には至らなかった。
原作者のコーンウェルは、「長年の夢がついに実現することに、心から感激しています。この作品が引き寄せた卓越した才能の数々に、ただただ感謝の念を抱いています」と声明を発表。さらに、「ジェイミー・リー・カーティスとニコール・キッドマンという、私が常々敬愛してきた二人の女優が参加を希望してくれたことは、この上ない光栄であり、同時に身の引き締まる思いです」と期待を寄せている。
制作スケジュールや配信時期については現時点で明らかにされていない。