ホアキン・フェニックスが主演を務めた「ジョーカー」の続編「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」の新ビジュアルと特別映像が公開された。映像では、トッド・フィリップス監督、ホアキン・フェニックス、そしてレディー・ガガが、今作において重要な要素となる“音楽”について語っている。
孤独だが心優しかった男が、歪んだ社会の狭間で“悪のカリスマ”に変貌していく衝撃のドラマを描いた「ジョーカー」(19)は、第76回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞し、第92回アカデミー賞で最多11部門ノミネート、フェニックスが主演男優賞の栄冠に輝いた。世界興行収入は1500億円(10億ドル)を突破し、2019年公開当時R指定映画史上歴代最高記録を樹立した(※BoxOffice Mojo調べ)。
前作から2年後が舞台となる今作では、社会への反逆者・民衆の代弁者として祭り上げられたジョーカーの暴走が加速。ファイナル予告では、理不尽な世の中の代弁者として時代の寵児となったジョーカーの是非が問われる裁判が全世界へ中継され、ジョーカーの前に突然現れた謎の女リーとともに狂乱が世界へ感染していくさまが描かれる。
前作ではバスルームや大階段で踊るジョーカーの姿が鮮烈な印象を残したが、フィリップス監督は「アーサーは音楽と共に生きているんだ。それが続編の原点となった」と語る。本作では、現実と妄想の境界線が曖昧に溶け合うなか、ジョーカーの頭の中に常に流れ続ける音楽が重要なカギとなる。
ジョーカー役のフェニックスは、「最初から音楽の話は出ていた。今まで観たことない“違和感”を残したかった」とコメントし、前作とは全く違うアプローチで大きな衝撃を与える作品になっていることを示唆。
謎の女性リーを演じたガガとジョーカー役のフェニックスは、歌唱シーンの全てを生歌で収録。ガガは「彼の中で流れている混沌とした音楽は、複雑な愛情の表れでもある。そしてアーサーに命を与えている」と歌唱シーンに込められた意味について語った。フィリップス監督は「これ(「ジョーカー2」)はミュージカル映画ではないが、音楽が重要な要素である」と明言しており、ホアキンとガガは劇中で10曲以上を披露する。
「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」は10月11日公開(PG12指定)。